2009/02/15
「桂川クリーン大作戦」が行われました!
朝日に輝く嵐山、そして保津川。気持ちよく晴れ渡った青空のもと、桂川クリーン大作戦が行われました。ちなみに写真右奥の高い山が愛宕山です。ふもとにたなびいているのは、亀岡盆地から流れてきた霧です。朝日を浴びた嵐山の景色、いつ見ても美しいものですね。
さて、掃除はどんな感じだったのでしょうか?
清掃会開始前に、人力車のみなさんがほうきとチリトリを手に掃除されているのに出会いました。毎朝、営業開始前に清掃をしていただいているそうです。こういう皆さんの力で「名勝・嵐山」が保たれているのですね。
今日は嵐山から大山崎の三川合流地点までの「桂川」と呼ばれている区間、合計7つのエリアで右岸・左岸の両側から清掃が行われました。
私たちプロジェクト保津川は、そのうち最上流部である嵐山の右岸側を担当しました。朝8時45分に嵐山・中之島公園に集合だったのですが、いったいどれほどの方にお越しいただけるのか、まったくわからない中での受け付け開始で不安もありましたが、どんどん参加者が集まりその数は35人に!今回も、京都以外にも滋賀や大阪からお越しいただいた方もありました。
さて、主催者の簡単な挨拶のあと、2人1組になって清掃開始です。
ゴミ箱にちゃんと捨てられていなかった食べカスの入ったゴミ袋がカラスに引き裂かれて、あたりにゴミが散らばっています。こういうゴミも、普段は近くのお店の方々や公園を管理されている方々によって、観光客の皆さんが繰り出す前に片付けられているのです。
渡月橋をバックに、下流に向けて清掃スタート。今回も、佐川急便亀岡営業所のみなさんが休日にもかかわらず多数参加してくださいました。昨日までの雨で水位が上がっている桂川、一見きれいに見えますが、実際はいかに??
ちょっとした草むらにも、たくさんのペットボトルやレジ袋が引っ掛かっています。足を踏み外さないように、慎重にゴミを1つづつ拾います。
一方、公園の陸地側ではやはりタバコが多かったようです。みなさん思い思いのペースで歩きながらゴミを拾います。小さなお子さんもお父さんと一緒にゴミ拾い、空気はまだ冷たいものの、暖かい日差しを浴びながらの清掃活動も気持のよいものですね!
草むらには、上流である亀岡から流れてきたと思しきゴミがたくさんあります。これは亀岡市内のスーパーのレジ袋。ちなみに亀岡市民におなじみの各店のレジ袋がありました。
残念ながら亀岡では、京都市内のようにレジ袋の有料化といったように、より踏み込んだ形でのレジ袋削減策はどこの店舗も講じていません。一方で、お客さんも袋に「丁寧に」入れることがサービスだと思っている人も、買い物をしていても少なくなく、単に「地球にやさしく」とスローガンだけで終わるよりも、もっとみんなの行動が変わるような「仕掛け」が必要だなあ、と思います。
肥料袋や畑のマルチシートもたくさんあります。これもまた、そのほとんどは悪質な不法投棄というよりは、田んぼの用水路などで水をせき止めたりするのに使われた後に「また使うだろう」と何気なく畔道なんかに置かれていて、強風や大雨で流されたものが多いのではないでしょうか。
ペットボトルや肥料袋にデポジット(預託金)制度を導入する、といったように、やはり社会的な仕組みづくりが重要ではないか、と思います。
何はともあれ、世界的な観光地である嵐山。そんな場所で明らかに上流から流れてきたとわかるゴミを見ると、同じ上流に住む者として、恥ずかしくもなります。
さらに下流に進むと、広い河川敷が現れます。実はこの中にも、たくさんのゴミ。こういう場所は、冬のこの時期しか掃除ができない場所でもあります。中に入ってみると、実にさまざまなものが発見されたのでした。
たとえば上の写真は大きな透明のビニールシート。半分土に埋まっていて、堀出すのが大変だったそうです。一方、下の写真でスタッフが抱えているのは脚立。この他にも、自転車やバイク、絨毯なども出てきました。
同じころ、対岸でも別のグループが掃除をされていました。今日は両岸あわせて全部で14ヵ所で清掃が行われ、合計1,000人以上、また60団体以上が参加されたと聞いています。最終的な参加人数はまだ分かりませんが、こうして地域や職場を超えた清掃イベントが一斉に行われている、ということ自体がすごいことですよね。お互い、頑張りましょう!
松尾大社から清掃に参加された方々と、ちょうど中間地点で出会いました。下流の方でもたくさんのゴミがあったようです。こんな風にして、別々のところからスタートして、まん中で出会う、というのも楽しいものですね。
集めたゴミは指定された場所に集めて置いておき、清掃会で回収したゴミであることを示すオレンジ色のシールを貼っておきます。このゴミは、明日、回収に来ていただけるそうです。
今日、回収したゴミは、一番大きなサイズである45Lゴミ袋に31袋分でした。そのほかにも、先ほど紹介したような自転車やバイク、脚立といった、袋に入らないようなさまざまな「大物」のゴミもたくさんありました。
量にして合計1tほどでしょうか、たった1時間、しかも川の中には入っていないのに、この量です。ちなみに昼のNHKのニュースでも今日の取り組みは紹介されていましたが、トータルで20トンのゴミが回収されたそうです。
春の観光シーズン前に桂川清掃
春の観光シーズンを前に、京都の桂離宮のほとりを流れる桂川で、1000人あまりの市民が清掃活動を行いました。
桂川は、桜や紅葉の名所として知られる嵐山や桂離宮のほとりを流れる京都を代表する川の一つです。きょうの清掃活動は、大勢の観光客が訪れる春の観光シーズンを前に行われたもので、地元のボランティア団体などの呼びかけで、市民1000人あまりが集まりました。
川岸には、ペットボトルや弁当のプラスチック容器などが一面に落ちていて、参加した人たちは一つずつ拾ってゴミ袋の中に入れていきました。中には、家庭用の鍋なども捨てられていて、2時間ほどの清掃活動で、2トントラック10台分ほどのゴミが集まりました。
清掃活動を呼びかけた桂川クリーン作戦実行委員長の田子稔さんは、「川がきれいになると町がきれいになり、京都の貴重な文化財の価値がさらに増します。
観光客がまた来たいと思うような桂川にしていきたい」と話していました。
最後に参加者全員で嵐山をバックに記念撮影。みなさん、お疲れ様でした!
さて、掃除のあとは恒例の振る舞い!今回はバレンタイン・デーにちなんで手作りチョコとチョコチップ・クッキー。他にも参加者の方からお土産などもいただきました。暖かいお茶をいただきながら眺める視線の先には・・・。
紅梅が鮮やかな花を咲かせていたのでした!辺りにはやさしい梅の花の香が漂っていました。ゴミの多さにはいつものことながらうんざりしますが、こういう季節の移ろいを感じられるところは、清掃会の楽しみかもしれませんね。
来月10日は保津川の川開き、その直前(8日)の定例清掃会では、昨年に引き続き、お楽しみイベントが企画されています。今日参加できなかった皆さんも、プロジェクト保津川の定例清掃会にぜひお越しください!
(H)