2009/05/05

今朝の河原は酷いことに・・・ ~BBQゴミ一掃作戦第5日目

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昨日、今年のゴミは少なめ?と書きましたが、今朝の保津川の河原は酷い状況になっていました。放置されたバーベキューゴミがカラスにつつかれ散乱し、強烈な臭いをはなっていました。

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風で飛ばされたのでしょうか、レジ袋もあたりに散らばり、回収するだけで一苦労です。この写真に写っているSATYも、お肉のスーパー「やまむらや」も、私たちの活動を支援いただいていますが、お店の方もお客さんのモラルまではコントロールできるわけもなく、どうすればいいのか、一緒に考えているところです。

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昨日の記事で、「ゴミゼロ」を訴える看板のことを書きましたが、残念なことに昨日壊されてしまいました。たまたま通りかかった船頭さんが、現場を目撃し、あとで警察にも通報してくださったそうですが、それにしても酷い!ちなみに上の写真のゴミも、同じグループということでした。

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この時期、河原には「コマツヨイグサ」の花が咲いているのを目にすることができます。いわゆる「宵待草」(マツヨイグサ)の仲間で、かわいい黄色い花が目印。宵待草と一般に呼ばれるオオマツヨイグサは、その名の通り夜間に花を咲かせますが、こちらのコマツヨイグサは昼間に花を咲かせます。ちなみに知らなかったのですが、どちらも北米原産の帰化植物なんですね。

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そんな可憐な花が咲いているすぐ足もとにも、先日の大雨で流されてきたゴミがたくさん落ちています。ぱっと目の前に落ちていたものを集めてみたら・・・、薬のカプセルが2つ、発泡スチロールの食品トレイのかけらと、トロ箱あるいは梱包材のかけらが1つずつ、焼肉のたれの容器が1つ、バドミントンの羽のベースが1つ。実にバラエティに富んでいます。これを見るだけでも、漂着ゴミ問題は発生源が多種多様で、問題の解決が困難なことがよく分かるのではないでしょうか。

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さて、保津川下り乗船場の向いの河原での1時間ほどの清掃活動で集まったゴミは、40Lのゴミ袋に12袋と、ガレージの屋根に使われるような大きなプラスチック波板が1枚でした。

そして、このあと、別の場所に移動して、通報のあったゴミの回収に向かったのですが、そこにはさらに酷い状況が待っていました。

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昨夕、付近を散歩されていた方から、プロジェクト保津川の理事に、「保津川の宇津根橋近くにバーベキューゴミが大量に放置されている!」、と連絡をいただきました。あまりの量の多さに個人では運べない、ということで連絡をいただいたのですが、到着してみると唖然とするようなゴミの山でした。写真では雰囲気が分かりづらいかもしれませんが、スーパーのカゴから全体の大きさを想像してみてください。これだけで、40Lのゴミ袋に、ゆうに20袋分以上はあるでしょうか。

ゴミをいろいろ見てみると、発泡スチロールの箱には市内にある「やまむらや」という、お肉屋さんの名前が入っています。バベキュー・コンロも、3つ同じものが放置されていたので、お店でレンタルされているものではないか、と思い、電話をしてみると、案の定、昨日に借りてそのまま返却していないものだったのです。

1回使っただけの網に、敷物に使ったブルーシートまであります。ゴミを放置するのも信じられませんが、スーパーからカゴを盗んでくる、お店から借りた物も放置して帰る、というのもまた信じられません。そしてこの発泡スチロールの箱の中には、大量の食べ残しの生ごみが入っていました。ここまでまとめて置いておくのなら、持って帰ってほしいものです。

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台湾産の鶏肉に、青森産のホタテ貝。遠くから膨大なエネルギーをかけて運ばれてきて、そしてその食べ残しやトレイが放置されています。日本人の食生活って、おかしくない?と思わざるをえません。

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軽トラに積み込んでみるとご覧のとおり。文字通り満載です。このたくさんのゴミは、いつもなら亀岡市役所が処分してくださるのですが、今回は生ごみが多数、ということで、先ほどの「やまむらや」のお店の方に相談してみると、こちらで処分しておきます、と言ってくださいました。ちなみに野菜は他店で買ったものです。それだけではなく、「どこに落ちていました?本当に申し訳ありません」とまで、おっしゃってくださいました。こちらこそ、ご協力いただき、ありがとうございました。

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周囲の川べりに目をやると、たくさんの肥料袋が竹に引っ掛かり、空き缶がいっぱい川底に転がっています。この場所もまた掃除しないといけないなぁ、と思いました。

さて、GWはあと残すところ1日。明日は雨の予報ですが、そうすると、支流から大量のゴミが流れ込んでくる可能性もあります。まだまだ終わらない、ゴミとの戦いでした。

(H)

今朝の河原は酷いことに・・・ ~BBQゴミ一掃作戦第5日目」への2件のフィードバック

  1.  ウ~ン、本当に理解できません!
     昨日一緒に北山川を下った小学生の女の子が、「人間が汚せへんかったら、こんなに綺麗のに…」と呟いていた言葉が頭を過ぎります。

  2. 京北・黒田あたりまで遡ると、水も澄み切って本当に綺麗ですよね。その水がわずか数10km流れてくるだけで、もう飲めなくなってしまう、それをおかしい、とみんなが思えるようになった時、川も甦ることが出来るのかも知れません。

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