2007/08/23

ベトナムからドクさんがお越しになりました。

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21日、保津川下り乗船場にベトナムからグエン・ドクさん(ちゃん)が奥様やお国のお仲間とお越しなり、真夏の保津川下りを体験されました。

グエン・ドクさんについては今さら説明するまでもありませんが、ベトナム戦争時代の枯葉剤の影響で下半身が結合するという障害を持って生まれたベトナムの双生児の弟さんです。

ドクさん御夫妻は、18~19日に行なわれた日本テレビの「24時間テレビ」に出演する為に来日され、放送終了後に日本観光をされていました。

今日の保津川下りへのご乗船は、ドクさんたっての希望で決定されたそうなのです!
数ある有名観光地が多い京都旅行の中で私達の保津川下りを選んでいただいたことは誠に光栄の至りです。

乗船場にお着きになってからご乗船まで、少し時間があったので、私達船頭と「是非、お話がしたい!」と我々船頭衆の輪の中に入って来られ、暫し私達船頭と会話を楽しむことに。

会話の中で、「ベトナムには保津川の様な美しい川はないのですよ・・・」としみじみ語るドクさんの目に、枯葉剤の後遺症に苦しむ今のベトナムの姿が垣間見れた様な気がした私。

た「噂に聞くこの美しい保津渓谷を船で下ってみたかった~」と保津川下りにお越しなった動機も熱く語られていたドクさんの言葉に「いつまでもこの渓谷美と河川環境を守らなければ!」と河川保全の意を強くするはっちん。

「どうぞ~みんなで写真を撮りましょう~」と気さく誘って下さるドクさん達に、最初は
遠巻きに見ていた船頭達も集まりだし、最後は和気あいあいと記念写真へ。もちろん私も一緒に撮らせていただきました。

ドクさんは2006年12月にボランティア活動で知り合った奥様と結婚。その結婚式の時「将来は障害者も働ける旅行会社を設立したい」と語ったドクさん。ベトナムといえば保津川下りの生みの親・角倉了以翁が御朱印船貿易で交易をした元アンナン(安南)である
ことに妙な縁を感じるのは私だけでしょうか?

今度来られる時はその旅行会社のお客さんをベトナムから大勢連れて、この保津川下りにお越し下さる事を楽しみにお待ちしております。

プロジェクト保津川 豊田知八

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