2017/05/21
保津川deお茶会を開催しました!
5月20日(土)、新緑の保津峡で今年もまいまい京都との共同企画、「保津川deお茶会」を開催しました。このツアーは、保津峡で清掃活動も行いながら、皇室のお茶会でも使われた「保寿泉」の清水で野点のお茶会を楽しもう!という、まさにスペシャルツアー(ちなみに募集開始からわずか1時間で満席になったそうです)。
朝10時、保津川下りの船に乗り込み、出発です。この日は30度を超える真夏日という予報。そのため、今シーズン初めて船には日よけの天幕が張られました。谷間に入ると、心地よい風が水面を渡ってきます。トロッコ列車のお客さんと手を振りあい、新緑の峡谷を船は下っていきます。
さて、保津峡の中程にある廻り淵に到着。ここには「保寿泉」と名付けられた清水が湧いています。昭和天皇の即位の御大典を祝って宮中で開催されたお茶会に使われたこの清水を「保寿泉」と名付けられたのは、昭和天皇の義父に当たる久迩宮殿下です。石碑が建てられたのは昭和3年ころのことで、その時には久迩宮殿下も一緒に船に乗り込んで一緒に来られたそうです。
さて、昼食はトロッコ保津峡駅下に接岸して、一旦上陸して頂くことにします。今回もお弁当をご担当いただいたのは京懐石「雅」の西田浩二さん。伝説の京料理人、丸田明彦氏の最後の内弟子で、皇室関係のお料理も担当されている西田さんのお弁当、今回も決して派手ではないですが、趣向が凝らされていて、皆さんにも大好評でした。
トロッコ列車の鉄橋のすぐ下流の河原、まずはここをみなさんと一緒にごみを集めます。「軽い清掃」と思っていたスタッフでしたが、参加者の皆さんも熱心にごみを集めてくださり、20L土嚢袋に13袋のごみを回収することができました。中には大きなフレコンパックも!
清掃活動の後は、お楽しみのお茶会です。亭主を務めて頂くのは裏千家の守屋實智子さん。海外での茶道の普及にも務めておられる先生でもあります。そしてお菓子は聖護院八ッ橋の新ブランドnikinikiの特製お菓子。川をイメージしたお菓子に、カッパ!これ、実は八ッ橋。食べてしまうのが勿体無いような可愛いお菓子です。そんなお菓子の魅力について、聖護院八ッ橋の鈴鹿可奈子さんにお話ししていただきました。私たちからも保津川の水運や環境のお話しも織り交ぜながらの、なんとも贅沢なお茶の時間でした!
日も西に傾いてきた頃、再び船に乗り込み嵐山を目指します。今回はなんと札幌や横浜からお越しいただいた方もありました。私たちもまた保津川の魅力を再発見できた一日でした。
今回のツアーの収益金は保津川の環境保全活動に役立てられます。みなさま、本当にありがとうございました!