2008/10/26

京都大学 生存基盤科学研究ユニットの定例研究会で発表しました

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先日、10月24日、京都大学生存基盤科学研究ユニットの第5回定例研究会が守山のフィールドステーションで行われ、「保津川筏復活プロジェクト」の成果報告をしてきました。

この度、私たちの活動である「保津川筏復活プロジェクト」が京都大学・東南アジア研究所の目に留まり、このプロジェクトの立案者でもあるプロジェクト保津川の河原林理事が「特任研究員」に任命されました。そこで滋賀県・守山市にある守山フィールドステーションにおいて「保津川筏復活プロジェクト2008」の経過・成果報告をさせていただくこととなりました。

生存基盤科学研究ユニットとフィールドステーションとは

京都大学の5つの研究所(化学研究所・エネルギー理化学研究所・生存圏研究所・防災研究所・東南アジア研究所)で構成される生存基盤科学研究ユニットでは、人類の生存のための科学として、組織の枠にも学問の分野にもとらわれない、自由な発想に基づく学際的・総合的な研究が行われています。

これらの研究の一環として、東南アジア研究所が主体となり、これまでの地域研究で蓄積された知見を日本の地域研究に活かそうという目標のもと、「在地と都市がつくる循環型社会再生のための実践型地域研究」というプロジェクトを立ち上げました。具体的な実践型地域研究の場として滋賀県の朽木、守山、京都府の亀岡が選ばれ、フィールドステーション(FS)が設置されました。

朽木FSでは、「水と火のエネルギーを活用した。現流域での生業基盤つくり」、亀岡FSでは「筏をシンボルとした人・山・川・町(都市)のつながりの再構築」、守山FSで「琵琶湖の漁業と食文化の復興」など、FS担当の研究員を中心に、地元住民・NPO・地方自治体との協働による実践的な研究活動に取り組んでいます。

(京都大学 生存基盤科学研究ユニット 東南アジア研究所 ニューズレター号外より抜粋)

私にとって大学時代以来の発表、さらに歴戦の教授陣(笑)の前での発表ということで、いささか緊張していましたが、写真でご覧いただいた通り、守山FSの事務所は住宅にあり、アットホームな感じで発表を行うことができました。

皆さんに大変関心を持っていただき、守山FSの方々からは、琵琶湖周辺でのかつての筏流しの様子などを紹介していただいたり、毎年、野洲川で行われる「野洲川冒険大会」で是非本物の筏を見せてくださいと出演依頼されるなど、有意義な時間を過ごすことができました。

保津川流域での地域間交流ももちろん、琵琶湖・淀川水系での流域間交流も意義があり面白いものになるなぁ~と想像を斯きたてられた一日でした。

(K)

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