2013/08/18

「こども海ごみ探偵団 ともがしま編」が行われました!

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8月18日(日)、「海ごみ探偵団ともがしま編」が行われました!8月3日に行われた「ほづがわ編」に続いての探偵のみんなの活躍、さっそくレポートです!

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探偵のみなさん、眠い目をこすりこすり早朝5時50分に亀岡市役所に集合。2台のバスに分かれて出発です。今回はスタッフも合わせて56名の「探偵団」です。海のない町の子供たちが、海のごみの調査へ!私たちプロジェクト保津川のスタッフも、亀岡市環境政策課のみなさんと一緒に和歌山に浮かぶ無人島・友ヶ島へいざ出陣!

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高速道路を走って約3時間、友ヶ島へと渡る汽船の出発する和歌山の加太港に到着。船に乗る前に、みんなで「海ごみって何?」を学びます。たとえば、ペットボトル1本が海に流れ出したら、分解されるまで450年もかかるんですよ!また、日本の海岸に流れ着くごみの量63億m3、学校の25mプールだと2000杯分。これを処理するためには、60億円もかかります。そんな海ごみのいろいろを勉強して、さあ、フェリーに乗って島に渡ります!

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さあ、友ヶ島に上陸です!きれいな海、まるで東南アジアのリゾート地にやってきたような雰囲気です。日差しは強いですが、風が気もちいい桟橋です!

さて、さっそく本日の調査地点「幸助浜」へ向かいます。

きれいな海を眺めながら、てくてく。途中の海岸にもたくさんのごみが打ち上げられています・・・。でも、これでもつい先日(14日)に大勢のボランティアのみなさんが清掃されたそうです。ごみが多すぎて拾いきれなかったのでしょうか。

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歩くこと15分ほど、目的地の幸助浜に到着です!ぱっと見たところ、綺麗な海岸、なのですが・・・。

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アップで見るとこんな感じ。遠目には白い砂利のように見えるのは、実は粉々になった発泡スチロールの破片だったのです。そして、じっくり目をこらすと保津川でもおなじみのペットボトルや肥料袋もたくさん。

初めて海岸のごみの実態を目の当たりにされたみなさんは、「信じられない!」と驚かれていました。

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でも、そんなことでめげてはいられません。さっそく清掃活動開始です!とっても暑かったので、予定より短く、20分ほどの清掃活動でしたが、それでもたくさんのごみが集まる集まる!もうみなさん、すっかり手慣れたもので、手際よく袋にごみを詰めていました。さすがですね!

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こんなごみもありました。真ん中は台湾のものと思われるミネラルウォーターのペットボトル。でも袋は日本の農協が販売している肥料袋です。間違いなく、陸から川を通じて流れ出した物ですね。肥料や農薬の袋は丈夫なので、あまり破片にならずに流れ着いていましたが、薄いスーパーのレジ袋などはもうボロボロ、破片になってしまうと回収も大変、というよりはもう不可能・・・。

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集めたごみを、ブルーシートの上にもう一度広げて、ICC(International Coastal Clean-up)のデータカードに記入していきます。アメリカの環境NGO、Ocean Conservancyが提唱した海ごみを世界共通の方法で調べる方法、保津川でも同じ調査を行いましたが、さてどんな違いや共通点があるのでしょうか?分からないことは、今回も大阪商業大学の学生さんがサポート、頼りになるお兄さんたちです。

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さて、調査も終わって集めたごみを軽トラに積み込みます。みんなでごみ袋をリレー、一度に積みきれず、2回に分けて運んでいただくことになりました。ゴミ袋の数は20Lの土嚢袋に94袋、その他にも養殖イカダのフロートなどの大型ごみも多数。積み込み作業に当たって下さった亀岡市環境事業公社の方は「200〜300kgといったところでしょうか」とおっしゃっていました。これでも、先ほどの海岸に打ち上げられていたごみのごく一部でしかないんですよね・・・。

海ごみ問題、本当に、早めに手を打たないと取り返しのつかないことになるのではないか、と改めて思いました。

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さて、調査が終わると一休みして、少し散策へ!

島の灯台へと上ってみました。紀淡海峡に位置する友ヶ島、山の上からは淡路島、そして太平洋へとつながる紀伊水道を一望することができます。まさに絶景!昔から、大阪湾の入り口にある友ヶ島は軍事的にも重要な拠点だったとか。第2次世界大戦まで使われていた砲台跡なんかもあって、まるで天空の城・ラピュタのような雰囲気も楽しめるんですよ。

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さあお待ちかね、お昼ご飯です!今年は友ヶ島の旅館「海の家(うみのや)」さんで、カレーライスを用意していただきました。

大人のスタッフも、「なんか林間学校みたいやな〜」と楽しんでいました。汗をかいて頑張ったあとのご飯は格別、みんなニコニコです。お腹いっぱいになったかな〜?

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海の家さんの店内のドアには、見覚えのあるポスターが!去年の海ごみサミットのポスターではないですか!「貼りっぱなしなだけなんだけどね〜」と女将さんはおっしゃっていましたが、いやいや嬉しい限りです!海の家さんには、去年の海ごみ探偵団のときもお弁当をお世話になったり、といつもご協力いただいてばかりで、ありがたいことです。

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お腹がいっぱいになったら、船で加太港に戻ります。お名残惜しいですが、今日はここまで。30分の船旅は、海がキラキラ輝いてそれはそれは気持ちのいいものでしたよ!

今日の探偵団には、ほかにも中国出身で神戸大学で川の環境保全を研究されている院生さんや、沖縄国際大学から国内留学制度を利用して亀岡の京都学園大学に来られて、亀岡市役所でインターンシップされている学生さんも参加してくださいました。若いみなさんの活躍もあって、とってもにぎやかな探偵団になりました。ありがとうございます!

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加太港に到着後、港のすぐそばの淡嶋神社でお買い物。名物の大アサリやサザエをみんなが買ったので、まさかの売り切れに!お店の方も嬉しい悲鳴です。私もお土産に買って帰りましたが、美味しかった〜!

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午後6時ちょうどに亀岡市役所に到着。朝、6時に出発してちょうど12時間でした。みなさん、お疲れさまでした!

帰りのバスの中では、みなさんに振り返りシートを書いていただいたりしましたが、海ごみ問題の深刻さを実際に目の当たりにして、驚いた!というような感想がたくさんありました。

ごみをなくすためには、いったいどんなことが必要なのか。いろいろなヒントを探偵のみんなが見つけてくれたら嬉しいなあ、と思います。そして、ぜひ今日の体験を通じて感じたことを、ご近所のみなさんやお友達にもお話ししてもらえたらなあ、と思います。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました!

それから、最後になりましたが、2回にわたる「海ごみ探偵団」ですが、亀岡市環境政策課のみなさんの大変なご尽力があって無事に終えることができました。ありがとうございました!

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