プロジェクト保津川

保津川に渡し舟?!

2007/12/18

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保津川にも「渡し舟」があるってご存知でしたか?

「保津川下りは知ってるけど、渡し舟は初めて聞いた」という方は意外に多いのではないでしょうか?

写真をよくご覧ください。長い棒を持った人が大勢舟に乗っているのがお分かりになるでしょうか?実はこれ、保津川下りの船頭さんが「竿」を持って乗っているのです。

これは、船頭さんたちの間では「渡し舟」と呼ばれているもの。

保津川下りの舟は、普段、乗船場の対岸の舟溜りに係留されています(詳しくはこちら)。船頭さんは、それぞれ自分たちの乗る船を対岸の係留場から乗船場まで竿で「流して」きます。その舟を取りに行くために渡し舟を使って対岸へと渡っていくのですが、この「渡し舟」が一番早い方法なのです。

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近くに保津大橋という橋があるのですが、それを使って歩いて行く(の線)と舟を係留場から乗船場まで流してくるのに、20分近くかかります。それが渡し舟を使って近道することで半分の10分ほどで舟溜りまで渡ることが出来ます!

まさに「ワープ」(笑)。船頭さんならではの「ショートカットシステム」なのです。

普段、乗船場には舟は係留されていません。ですから、その日の朝一番に舟を取りにいく船頭さんたちは、もちろん橋を歩いて渡って行きます。そして先に舟を持ってきた船頭さんが、まだ舟を取りに行ってない船頭さんたちを船で渡すのです。

この「渡し舟」、だいたい若い船頭さんが竿だけで船を操って渡します。とはいえボートとは違って、長さが10m以上、ちょっとしたバスほどもある舟をたった1本の竿で操るのを眺めていると、「さすがだなあ」と感じます。

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そして、この「渡し舟」、若い船頭さんの腕が試されているという側面もあるそうです。あまり流れのないところで、竿1本で舟を操れないと一人前とは認められません。こうやって船を操ることで、若い船頭さんたちは舟の動きを学んでいくのです。もちろん竿が底まで着かないような増水時は危ないので「渡し舟」はお休み。

朝早くに保津川下り乗船場にお越しになれば、「渡し舟」が見られるかもしれませんよ。

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