2012/05/21
5月20日(日)、第53回定例清掃会が開催されました!
昨日(5月20日)、プロジェクト保津川の53回目の定例清掃会がにぎやかに開催されました。今回は、TOYOTA AQUA SOCIAL FES!!とのコラボレーション、なんと164人もの方にお集まりいただきました!
今回は、AQUA SOCIAL FES!!を通じてお申込みいただいた方と、一般参加、あわせて80人くらいがお集まりいただけるかな~、と予想していたのですが甘かった!!(汗)家族と、お友達と、どんどん集合会場にお越しになる人、人、人。スタッフは嬉しい悲鳴です。
今回は、世界で岡山とここ亀岡にしかいない国の天然記念物「アユモドキ」の住む場所をみんなでキレイにしよう!というイベントです。集合時間までのひととき、川をふと見るとゴイサギが川にたたずんでいます。ゴイサギ、漢字で書くと「五位鷺」。我々庶民より高い位を天皇より授かった、という逸話のある鳥です。そんなうんちくを、みなさん「へ~っ!」と保津川下りの船頭さんに教わりながら開会式を待ちます。
駐車場も地元の方に個人所有の土地を提供いただき、大きな混乱もなく車の誘導も完了して、開会式です。今回も老若男女、地元亀岡だけではなく、京都市内や大阪、滋賀、あるいは京都府の北部から、たくさんの方がお越しくださいました。まず最初、主催者を代表して、京都新聞社とプロジェクト保津川からそれぞれ挨拶。そして、保津川のサカナくんこと、京都大学の岩田先生から、保津川にすむアユモドキについて、清掃中に注意して頂くこともあわせてご説明頂きました。
そして、記念写真の撮影です。実はこんな風にして撮影していました。AQUA SOCIAL FESS!!のスタッフの方が合図をして、トラックの上からはスタッフや亀岡市の広報担当の方が同時に撮影。みなさん、ご協力ありがとうございました。
さて、会場付近の保津川やその支流に分かれての清掃活動がスタート。絶滅が心配されるアユモドキ、実はこれからが産卵シーズンです。大事な繁殖期を前に、みんなで石の間にはさまったビニール袋や川底に沈んだ空き缶、ペットボトルを拾っていきます。
石や岩の隙間が大好きなアユモドキです。こうして石や岩の隙間をきれいに掃除してあげることは、たとえば鳥がやって来た時に逃げ場を確保してやることにもつながるんですね。
ちょっと誤算だったのが、今年は水が濁っていたことでしょうか。川底が見にくいんです!でも、それも田植えの準備が始まったからなんですよ、とお話しすると、初めて参加されたみなさんは「なるほど!」と感心されていました。田舎に住む私たちにとっては当たり前のことも、こうして丁寧にお話しすると感心していただける、川のことをお伝えするって面白いことだなあ、と思いました。
しかし、いつものことながら川にはいろんなものが落ちています。ぼろぼろの傘に、牛乳やジュースのパックがいっぱい入ったレジ袋。
下の写真はみんなでロープで毛布を引っ張り上げたところです。まるで絵本の「大きなカブ」のように、うんとこしょ、どっこいしょ、と毛布を引上げました(笑)
今回の成果。いつものとおり、1時間程度の清掃作業で、20Lの土嚢袋に103袋分のごみのほか、自転車やタイヤ、ソファなど軽トラ1台分の粗大ごみが集まりました。いつもは土嚢袋の数が参加者数よりも多くなるのですが、今回は久々に「少な目」!とはいえ、これで「少な目」といわなきゃいけないのが残念ですね。
清掃活動終了後は、みなさん、捕まえたザリガニを観察したり、片付けを率先して申し出てくださったり。思い思いのいろんな形で楽しんで頂いたり、お手伝いして頂いたり、スタッフとしても嬉しい限りです。
今回は、木製フロートの標識を書く作業にも協力いただきました。これは、8月に亀岡で開催する「海ごみサミット」で保津川のごみはどれだけ、どこまでたどり着くのかを調査報告するためのものです。表面には拾った方が連絡くださるように連絡先を、裏面にはみなさんの川へのメッセージを思い思いにお書き頂きました。調査結果が楽しみですね!
最後は、「生き物教室」ということで、京都学園大学の大西信弘先生と日本野鳥の会京都支部の福井数重さんに、保津川のほとりに住む生き物のことをお話いただきました。そして、亀岡のお百姓さんグループにお願いしていた地産地消の特製お弁当をみんなでいただいて終了しました。
いろいろ至らぬ点もあったことと思いますが、みなさまのご協力のおかげで大きな事故もなく無事に終えることができました。スタッフ一同感謝申し上げます。
プロジェクト保津川の定例清掃会は毎月第3日曜日に開催、次回は6月17日(日)に開催です。またTOYOTA AQUA SOCIAL FES!!とのコラボレーション企画は、次回は7月22日(日)の保津川での「鮎狩り」です。みなさまのお越しをお待ちしています!