2008/04/27
保津川BBQゴミ一掃作戦 初日
今日からGW、最高の天気に恵まれました。GWの保津川は、毎年多くのバーベキューを楽しむ人で一杯になるのですが、困った問題も起こります。それは、一部の心ない人だけだとは思いますが、そのバーベキューのゴミが放置され、散乱してしまうことです。
上の写真は、保津大橋下のいつも定例清掃会の際に集合場所に使っている場所です。ティッシュなんかが散らばっていますが、まだキレイかな、と思っていたところ、その横の用水路はご覧のとおり。
そこで今年は、いったいどんな場所にゴミが捨てられるのか、定点観測をしながら、集まれる理事だけで、毎朝交代でゴミ拾いをすることにしました。名付けて「GWバーベキューゴミ一掃作戦」。
今朝は、一昨日までの雨の影響で、まだ水溜りが多く、バーベキューをする人も居なかったのでしょうか、ゴミもまだありません。
いつもは大勢の人でにぎわう河原もご覧のように、まだ水溜りがたくさんあります。逆に目立つのは上流から流されてきたゴミ。写真の白いものは肥料袋です。
保津川下り乗船場向かいの浜も、バーベキューと思われるゴミはまだありません。
いつももっともたくさんの人が集まる保津大橋下も、まだ水溜りです。
さて、この4ヵ所を定点観測して、毎日の様子を写真に収めることにしました。GWの間は晴れの予報。特に後半は、水位も下がって大勢の方でにぎわうことでしょう。でも、ゴミだけは残さないで下さいね。
保津川下りの舟溜まりにも、上流から流れ込んできたペットボトルや発泡スチロールがたくさん浮かんでいます。写真を撮り終えて、まだ時間があったので、ゴミを拾いながら下流まで歩いて、どんなところにどんなゴミが貯まっているのか、見てみることにしました。
まずは保津小橋まで移動。ここから、蛍ヶ淵まで歩いてみます。
よく見ると、河畔の柳の木に、ビニール袋がボロボロになって引っかかっています。
そして、岩が露出しているところには農業用の肥料袋がたくさん引っかかっています。
逆に、橋を渡った巻き込みのところには、ペットボトルのような軽いものがたくさん浮かんでいます。
少し下流に歩くと、人工的な石組みがあります。これは、江戸時代に、舟に年貢米を乗せて京都や大阪に送り出した舟着場の跡なんですよ。
そこから少し下には、新しく出来た農業用水路の放流口。しかし、こんなコンクリートの構造物では、魚も行き来できません。どうせ作るなら、最新の工法で作ってくれたらいいのになあ、と思うのでした。
そして、その水が流れ出すところにも、これまた農業ゴミやペットボトルが多数。ちょっと気をつければ、食い止めることが出来るゴミばかりです。
満開の菜の花を眺めながら、さらに下流へ。
この道は、鹿が川に水を飲みに下りてくる、獣道です。足跡がびっしり。
保津川が右に大きくカーブする外側に当たるこの辺には、いろんなゴミが流れ着いています。
目立つのは、ペットボトル、発泡スチロール、そしてコンビニ弁当のトレイ。
岩のまわりにもいろいろ引っかかっています。そして、岩と岸の間には何やら柱のようなものが挟まっています。
近くで見てみると、流されてきた電柱?のようなものです。「伊根口」って、どこの地名なんでしょう?
結局、集めたゴミは全部で8袋になりました。
ネコヤナギの木で見つけた白い「泡」。昔から蛍の卵、と言われていますが、ホントは「アワフキムシ」の巣だそうです。巣、といってもこの中に卵を産み付けるのですが、ちょうど蛍と同じ時期に、ホタルがよく出る周辺でよく見つかる上に、泡の中で孵化した幼虫が、蛍の幼虫に良く似ているから、昔から「蛍の卵」と間違われてきたのでしょう。
でも、このあたりは「蛍ヶ淵」と呼ばれ、かつては蛍が乱舞する岸辺だったそうです。実際に、蛍がたくさん居る場所には、アワフキムシの卵もたくさん見つかります。それが今では護岸工事でネコヤナギが根こそぎ伐採され、蛇篭が入れられたため、めっきり見なくなったそうです。いつか、ここで蛍を観る夕べ、なんてのが開催できたらいいですね。
早起きは三文の得、ではないですが、いろいろなものを発見して楽しい散歩でした。さて、明日はどんな発見があるのやら。。。
プロジェクト保津川 原田