2011/07/20
第4回環境教室「丸ごと川あそび」を開催しました!
第4回環境教室「丸ごと川あそび!」を17日(日)、開催しました。夏らしい青空のもと、みんなで鮎を追いかけての漁。ほとんどの人が初体験、大いに盛り上がりました!今回のその様子をレポートしたいと思います。
まず最初に、これから行う漁の説明。漁協の方から、鮎の習性や漁の注意点をお話しいただきました。
参加者のみなさんの集合は朝7時でしたが、スタッフは1時間以上前に集合。網漁の解禁はこの日の午前6時、その前から集まって、川に潜って鮎がどこにいるか調べたり、網を張ったり、と大忙し。とはいえ、みなさんとっても楽しそうでした。
さて、鮎狩りスタート。まずは上流に川を横断するように張った網に向かって、みんなで川を大きな音を立てて鮎を追い上げ、追い込んでいきます。この時のポイントは、出来るだけ隙間なく1列に並んで、出来るだけ音を立てて追い込むこと、なんですがみんな楽しくてすぐに列がバラバラになってしまいます(笑)
後ろからは、ボランティアとして来ていただいた近くの集落のみなさんもお手伝い。長い竹竿で川面を叩いて鮎を追います。これ、結構、しんどいんですよ。
まず2匹ゲット。う~ん、年々鮎が減っているとは聞いていますが、なかなか難しいものです。
それでも、子供達は初めて見る生きた鮎に大興奮。手で触ってみて、その香りにもビックリです。鮎は「香魚」とも書きますが、苔を食んで育った自然の川の鮎はまるでキュウリかスイカのような香りがします。そんなところから、鮎は「キュウリウオ科」という科に分類されていたりもします。ちなみに、サケの遠い親戚でもあるんですよ。
大人たちが次の作戦を練っている間に、今度はみなさんゴリ踏み体験。
川底に住むゴリ(ヨシノボリ)を取るのに、丹波地方ではこうして箕を使って、すり足で石を動かしてゴリを驚かせ、掬い上げるようにして獲ります。
小さな子供でも楽しめるゴリ踏み、でもお母さんの方が興奮気味?スタッフや手伝いに来て下さった地元の方が先生、みんなでワイワイガヤガヤ魚とりです。
さて、作戦会議も終わって、今度は巻き網漁です。
上下200mくらいの間隔で、川を横断するように網を張り、それをみんなでもって少しずつ感覚を狭めていき、最後は円になるように魚を追い込んでいきます。先生役の川漁師さんの指示に従って、網に隙間が出来ないようにゆっくり、慎重に、網を狭めていきます。
ちょっとずつ、ちょっとずつ網を狭めていくと、やがてキラキラと光る鮎が網にかかったのが水中に見えます。中心部では行き場を失った鮎がジャンプしたり、と、子供達も大喜び。いや、むしろお父さんたちの方が興奮していたでしょうか。
獲れました!結構、良い型の鮎です。オマケに大きなウグイも。
50匹ほど獲れました!他にも投網でも獲れたので、参加者全員に天然鮎を食べていただくことが出来ます。スタッフはほっと胸をなでおろしました(笑)
さて、獲れたアユは塩焼きにしていただきます。まずは串打ちに挑戦。うまく出来るかな?
ちなみにこの串の竹は、5月に行われた山本浜の鯉のぼりで竿に使い、その後、馬堀駅前の七夕まつりに使ったものを篠町自治会のみなさんにお願いして串に加工していただいたものです。
そして炭火で塩焼きに。いい匂いにみんな待ちきれません!
一方ゴリは天ぷらに。これがまた美味しいのです。
おいしいかな?河原で食べると、最高ですよね!
今回お世話になった川漁師の山内博さんから、最後に一言いただきました。山内さん、普段は保津川下りの船頭でもあり船大工でもあります。そして農業の傍ら、夏は川漁師で、冬は猪や鹿を獲る山の猟師、というスーパーマン!
川は楽しい場所だということを知ってもらえたら、とおっしゃっていました。そう、川は「危ない、近寄るな!」ではないんです。危ないところには自分で気を付けて、楽しく、美味しいものがたくさん、そんな保津川であってほしいですね。
みんなで記念撮影。夏らしい、本当に気持ちのよい景色ですね。ぜひみなさんもお近くの川に出かけて遊んでみてください。今まで気づかなかったような楽しみが、いっぱい見つかると思いますよ!
最後になりましたが、スタッフとしてお手伝いいただいた皆様、本当にありがとうございました。さて来月は花火大会の清掃ボランティア、こちらもぜひお越しください!