2010/06/16
第30回定例清掃会を開催しました!
13日(日)は、恒例の定例清掃会を開催しました。今回で30回目となる定例清掃会、毎月毎月の積み重ねで、またひとつの節目を迎えることができました。さて、今回の会場は保津川とその支流の七谷川が合流する地点。保津町自治会のみなさんとともに進めてきたゴミマップの調査で、大量の不法投棄が見つかり、これをみんなで片付けよう!ということで行いました。すると、出るわ出るわ、山のようなゴミ・・・。
今回からは夏時間ということで、集合時刻が朝7時45分と、今までより1時間早くスタート。地元・保津町のみなさんはじめ、早朝にも関わらず、たくさんの方々にお集まりいただきました。その数、75人、予想を超える人の数に、スタッフはうれしい悲鳴を上げていました。
開会式のあと、さっそく清掃スタート。このあたりは河川敷の中に道が延びていて、人目にもつきにくいため、草むらの中に大量の不法投棄物があります。それを一つ一つ運び出す作業は大変な労力です。
今回は東京のNPO法人共存の森ネットワークから、取材撮影にも来ていただきました。この秋に名古屋で開かれる生物多様性条約の締約国会議(COP10)に向けて、全国各地の山や森、海、そして川の環境保全に向けた取り組みを紹介する映像を制作されるそうで、いってみれば川の「代表」として、保津川を取り上げていただくことになったのです!
完成した作品は、WEBでも公開されるということで、楽しみですね!
不法投棄のほかにも、漂着ごみもたくさんあります。このあたりは田んぼや畑が広がっているのですが、そこから肥料や農薬の袋、シート類など、たくさんのプラスチック系ゴミが流れ込んできています。
漂着ゴミに不法投棄物、なんでもありの様子に、みんな唖然茫然。。。
大雨の際には増水して水につかる場所でもあるので、漂着ゴミも多数。草むらの中に紛れ込んでしまい、一つ一つ取り除くのは至難の業です。
ベッドのマットレスに、ガレージなんかに使う波板、農業用シート、バラエティ豊かすぎるゴミです。
今回も、保津峡のラフティングカンパニーであるビックスマイルのインストラクターのみなさんもボランティアに駆けつけてくださいました。危険な場所はプロの俺たちに任せて!とばかりに、危ない場所にも率先して駆けつけてくださいました。ありがとうございます!
また今回は、京都学園大学の学生のみなさんが、ゴミの状況を調査するお手伝いをしていただきました。ただ回収するだけではなく、どこに、どんなゴミがどれくらいあったのか、をきちんと記録にとどめることが対策に向けた貴重なデータになります。
1時間ほどの間で、なんともすごい量のゴミが集まりました。今回は亀岡市役所・環境政策課からもトラックを出していただいてゴミの搬出をしていただいたのですが、2tトラックに載りきらない量のゴミが集まりました。そこで、2回に分けて運び出すことにして、土嚢袋に入ったゴミはいったん保津川遊船企業組合の管理するストックヤードで預かっていただくことにしました。集まったゴミは20Lの土嚢袋に241袋!
かさ容量にして、4820リットルです!重さにしても1~1.5tトンほどになるでしょうか。
そして第2弾は不法投棄された粗大ゴミ。こちらも2tトラックに満載になりました。タイヤ、冷蔵庫、テレビ、ドラム缶、浴槽、もうなんでもあり・・・。
あまりの量の多さに、積み上げたゴミが処分場の高さ制限に引っ掛かってしまいそう、ということでゴミの上に登って、上から踏みつけたり、隙間をうまく見つけてゴミを積み直したりして、なんとか積み込みました。
心配された雨も、清掃会が終わる頃までは何とか持ちました。今回は積み込み作業につきっきりでいたために、参加いただいたみなさん全員での記念写真を撮ることができませんでした。
それにしても、驚くような量のゴミを回収することができました。先日の保津峡清掃とあわせると10トン近くのゴミを(たったの5日間で)回収したことになります。たくさんのゴミを回収できた、ということはうれしいことですが、そもそもこんなにたくさんのゴミがある、ということは決してうれしい話ではありません。
でも、今回は地元住民のみなさんにもお集まりいただいて、いっしょにゴミの現状を確認しながら清掃活動をすることが出来たのは大きな収穫でした。不法投棄も漂着ゴミも、それをなくすためには地域のみなさんの取り組みがなにより大きな力になります。
早朝よりお集まりいただいた皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました!