2010/01/06
保津峡駅で植樹の手入れを行いました
今日はJR保津峡駅で、平成2年に複線化を記念して植えられた桜の木の手入れをJRのみなさんとプロジェクト保津川のスタッフの共同で行いました。
朝9時に保津峡駅に集合した作業チーム、まず最初にJR亀岡駅長さんから挨拶と注意事項の伝達をおこなっていただいて、さっそく作業に取り掛かりました。今回は保津峡駅を管理する亀岡駅をはじめ、二条駅や園部駅、さらには保線区のみなさん、そして保津川下りの船頭さんにもご参加いただいての作業です。
私たちも駅の方に用意していただいたヘルメットと安全ベストに身を包んで、いざ作業開始!
こちらが今回の作業エリア。平成2年に山陰線の複線化に際して現在の新線に切り替えられた時に、トンネルや鉄橋建設の資材置き場になっていた場所に、作業にあたられたみなさんの手で記念の桜の植樹が行われた場所です。
ところが、その後、植樹のことも忘れられて手入れがされないままになってしまっていました。もともと日当たりがあまりよくない上に、土壌の栄養分も乏しいため、とても植えられてから20年経ったとは思えないほど木がやせ細っていました。さらには、草が生い茂り、ホームからのポイ捨ても多く、毎日通勤時に眺めていたプロジェクト保津川の会員さんから「何とか出来ないものか?」と相談をいただいたのでした。
この3月には京都~園部間の複線電化が完成します。そういう記念ともいうべき年でもある、ということで、ぜひ私たちとしてももう一度、保津峡のシンボル的な場所のひとつにできないか、と亀岡駅に相談したところ、快諾をいただいて今日の作業となりました。
列車がビュンビュンと走る線路際、保線区のみなさんのご協力で安全には十分に配慮しての作業となりました。桜の木に絡みつくフジやイバラを取り除くのはかなり大変な作業でした。さらには、嵐山でも問題になっていますが、いつからか保津峡の中でもハゼの木やシイの木が伸ばしてきていて桜に覆いかぶさりそうになっています。こうした木々も適度に伐採する必要があり、思っていたよりもたくさんの作業が必要となりました。
一面を覆っていたススキを刈った中からは、当時の工事に携わっていたみなさんによる植樹の記念標が姿を現しました。これからはちゃんと手入れを行って、ぜひ植樹をしていただいた方々にも元気になった桜を見ていただきたいものですね!
今回はそんなに広い場所ではなかったのでお昼までの作業で十分に片付くだろう、と思っていたのですが、とんでもない!思いのほか草木が覆い茂っていたので、3分の1ほどの面積した手入れをすることができませんでした。それでもご覧の通り、ずいぶんと見通しが良くなって桜の木も姿を現してくれました。ぜひ、電車に乗られた時には、ご注目ください!
最後に青空のもと綺麗に姿を見せてくれた愛宕山をバックに記念撮影。お疲れさまでした!