2009/10/30
オランダ首相が保津川下りにご乗船!
最近、ブログの更新がやや滞っているのは、記事にするネタがないわけではなく、助成金の報告書や申請書の作成にスタッフ一同追われているからなのです。その間にも、ご紹介したいニュースが続々と続く保津川、先週24日(土)には、オランダ王国のヤン・ペーター・バルケネンデ首相が保津川下りにご乗船になりました!
今回のご訪問、実はごく一部の関係者を除き、極秘にされていました。私も訪問の当日は保津川の歴史の解説係としてご招待をいただいていたのですが、急用でご一緒できず。残念でした。そこで、船頭さんたちから届いた写メールをもとにレポートです。
今回のご訪問は、今年の日蘭通商400周年を記念して国賓として来日されたもの。その初日に京都入りされ、首相の強い要望で保津川下りを、なんと京都観光の一番目に選んでくださったとのことです。事前に、今年の冬に行なった木造船による曳き舟の模様や、保津川下りの歴史を紹介したビデオを大使館にお送りして、大変興味を持ってくださっていたとのことです。
首相ご一行は駐日オランダ大使館の方をはじめ外務省や警察関係者を含め約40名でお越しなり、最終船2隻にわかれてご乗船になりました。乗船前には、保津川下りの歴史の解説も興味深くお聞きになっていたそうです。
乗船前には、保津川下りの職員さんから「保津川下り船頭の竹笠」をプレゼントされると、早速、ご自身が被られ、周囲の笑いを誘うなどユーモアある気さくな一面も覗かせられたとか。出航時には、船頭さんみんなで手を振って見送られました。
いつもは厳しい表情の警護のみなさんも、この時ばかりは保津川下りを満喫されていたそうです。ちなみに武道家でもある、とある船頭さんは、190cmはあろうかという、コワモテのSPの方にこともあろうか挑戦、、、というわけはなく、一体何の格闘技をやっているのか、と質問されたとか。
すると、「カンフー」と・・・。
ピーター・アーツを知ってますか?の質問には、
「off course.」と。
やはり、オランダではピーター・アーツは有名のようです(船頭さん談)。ちなみにこの船頭さんは、先日のシガニー・ウィーバーさんが来られた際に「エイリアンの人!」と叫んじゃった方です(笑)
日本とオランダが通商を始めた400年前の江戸時代初期の同時期、同じころに保津川下りの歴史も始まりました。保津川下りを楽しまれたことで、少しでも日本によい印象を感じていただけたなら、一亀岡市民としてこんなに嬉しいことはありません。
かつては皇族や歴代の英国王室の方々をはじめ、多くのVIPが訪れた保津川下り。国賓の来訪は久しぶりのことですが、保津川の魅力を改めて広く知っていただくいい機会になったのではないでしょうか。
ちなみに、今回の来訪に合わせて、保津峡谷内に大量に漂着していたゴミを船頭さんたちはボランティアで回収してまわられたそうです。その量、1t以上!でも、台風や秋の長雨で流されてきたたくさんのゴミが、まだまだ保津峡には残されています。なんとかしないと、ほんと、恥ずかしいですよね・・・。
(H)