2009/07/14
第20回定例清掃会が開催されました!
昨日(12日)、第20回目となる定例清掃会が保津峡の入り口「山本浜」で開催されました。節目となる今回は、定例清掃会としては過去最高となるなんと126人もの方にご参加いただき盛大に開催されました!
今回は、日本ラフターズ協会主催の「保津川スプリント2009」が土日に開催され、レースに出場されていた選手のみなさんが多数参加してくださいました。遠くは新潟や岡山、鳥取の各大学のチームの方もあり、また前回に引き続きラフティングカンパニーのネパール人インストラクターのみなさんも参加していただくなど、いつも以上に賑やかな顔ぶれがそろいました。
また、今回の会場となった山本浜の地元ということで、保津川ゴミマップの開発でも協力をいただいている篠町自治会からも多数参加いただきました。篠町自治会では回覧版を通じて全戸に定例清掃会の案内を配布していただき、「回覧版で見て初めて参加したんです」という方もいらっしゃいました。
ほかにも、ネットで見つけて初めて来た、という方や、いつも兵庫や滋賀から駆け付けてくださる方、カヌーに来て飛び入り参加の方、などなどいろいろな人が集まってくださいました。
定例清掃会でこんなにもたくさんの方にお越しいただいたのは初めてのこと、嬉しい悲鳴を上げながらの準備作業となりました。用意していた火ばさみでは足りなくなるなど、ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。
開会式を終えて、清掃開始です。川の中を清掃する人、堤防の上のゴミを拾う人、みんなそれぞれの持ち場に分かれてスタートです。上の写真でみなさんが渡っている川は保津川の支流の鵜ノ川。綺麗な水の川で、6月ごろには蛍が飛ぶんですよ、とお話すると、みなさん驚かれていました。
保津川下りの船頭さんが担いでいるのは川に降りるための脚立。コンクリートの護岸が施されている場所では脚立が必需品です。しかし今日は、あとでこの脚立が思わぬ活躍をすることに・・・。
こちらの船頭さんは親子で参加。息子さんは装備一式をつけてもらって、ラフティングボートに乗って対岸の清掃に出発です。親子船頭となる日も近い?!
今回は親子で参加いただいた方もたくさんいらっしゃいました。川の中の石をひっくり返してみるとヤゴがいたので「これがトンボの赤ちゃんやで」と見せると、「うわ~、怖い~!」と言いながらも、目はキラキラと輝いていました。子供たちにとって、川は汚くて怖いところではなくて、きれいな楽しいところ、いつまでもそうあってほしいなあ、と思うのでした。
思い思いのスタイルで、自分が出来ることを。ストイックにゴミ拾いもいいけれど、川の水の冷たさを感じながら、足もとの小さな生命を見つめながら・・・。夏の朝、保津川の水辺でちょっといいことを、そんな素敵な風景でした。
今回も佐川急便亀岡営業所のみなさんにもたくさんお越しいただきました。定例清掃会の参加者が少なかった頃から毎回欠かさずにお越しいただいて、私たちも大変助けていただきました。だんだんと気温も上がってくる中、もはや慣れた手つきでキビキビと動き回られる姿には、ベテランの風格?も。
ラフティングボート・チームは、対岸の木々に引っ掛かったたくさんのビニール袋類を回収してくださいました。対岸には船がなければ渡れないので、ボートがあればいいなぁ、と思っていたところ、大助かりでした。
先ほどの脚立は、こんな思わぬ形で活躍(笑)川に捨てられていたバイクを、保津川下りの船頭さんと、ネパール人のラフティング・インストラクターの2人で運んでくださいました。
お父さんと一緒に見つけた自動車のシートを一生懸命に運びます。周りのみんなから「今日の優勝やなあ!」と声がかかります。お疲れ様!
こちらのチームは、コンクリートに使う鉄筋でしょうか、細くても意外に重いモノ。しかし、いつものことながらいろんなものが捨てられています・・・。
対岸から戻ってきたラフティングボートから、ゴミを引きあげます。手伝おうか?と声をかけても「一人で出来る!」と力強い返事、さすが船頭さんJrです!
今日の成果です。みなさんが持ち寄ってくださったゴミを、もう一度しっかりとまとめ直して、20Lの土嚢袋に48袋でした。その他に、バイクにストーブに一輪車などなど。今回も1t(かさ容量)程度はあったでしょうか。
閉会式のあとは、いつもお楽しみの振る舞いです。若い皆さんの前では、たくさん用意した振る舞いも一瞬でなくなりました。私はまたありつけず・・・。でもいいんです(笑)
最後にみんなで記念撮影。20回目の節目の定例清掃会をこんなにたくさんの人で行えたことが、本当にうれしい一日でした。ちょうど3年前にスタートしたプロジェクト保津川、最初の清掃会のころは、いったい何人の人が来てくれるのだろう、といつも不安に思ったころがまるで嘘のようです。
ひとりひとりに出来ることは小さなことですが、その積み重ねが大きな力になります。先日、亀岡市役所や保津川下りと一緒に行った保津峡の清掃活動でも、市役所の方が今までより明らかにゴミの量が減った、とおっしゃっていました。
もちろん、それでもまだまだたくさんのゴミがあるのは事実ですが、参加いただいた方が、また川のお話を周りの方にしてくださる、そういう広がりが少しずつ出来てきたら、もっともっと川は綺麗になるのかな、と思いました。
早朝より、また遠くからもたくさんの方にお越しいただき、本当にありがとうございました!
(H)