2019/06/20
流れ出す農業用プラスチック類と投棄される粗大ごみ。第122回保津川クリーン作戦を開催しました。
令和元年6月16日(日)早朝、京都府亀岡市、宇津根橋の少し上流、大堰川と犬飼川の合流地点付近にて、第122回保津川クリーン作戦を開催しました。
今日は122回目の保津川クリーン作戦でした。前夜からの雨も上がり、少し肌寒いお天気にもかかわらず、早朝より19人の方がお集まりくださいました。 川には大雨の時に流れてきたレジ袋やマルチシート、食品の包装、ペットボトルともはやおなじみのごみ…
プロジェクト保津川さんの投稿 2019年6月15日土曜日
桂川と大堰川と保津川
大堰川という名前は、南丹市八木町から保津町辺りまでで呼ばれている通称名です。
国の統一呼称 では 桂川となります。 京都市内を流れているあの桂川と同じ川です。
淀川水系の一級河川で、 亀岡市の馬路町、千代川町、大井町、河原林町、宇津根町、保津町、篠町内を通過してます。
この川が、保津町辺りまで来ると、今度は保津川と呼ばれるようになります。
川沿いの水田の多くは、この水を利用しており、亀岡市を代表する川です。
参考サイト:大堰川
清流のイメージのある犬飼川
大堰川と犬飼川合流地点は、亀岡市大井町にあると思っていたのですが、google mapで調べてみたところ、ぎりぎり亀岡市保津町でした。
犬飼川は、 保津町を含めると全部で亀岡市内の5町を通過しています。
保津町からまず大井町を通過します。国道9号線の下をくぐり、南桑中学校のそばを通り、吉川町へと抜けます。亀岡運動公園の辺りで曽我部町へと入ります。小幡神社や穴太寺の間を抜けて、曽我部町犬飼にある関西盲導犬協会の前を通り、西別院町へと続きます。
上流に行けば行くほど、水がきれいになりオオサンショウウオの生息地があったり、アマゴの釣り場として知られていたりと清流のイメージが強くなる川です。
参考サイト:犬飼川
大堰川と犬飼川の合流地点でもたくさんのごみが
地図を使って、川の周辺を見てもらうとわかりますが、両川沿いにもたくさんの生活圏があり、ごみの流出の原因となっています。
今回も「水辺のごみみっけ!」を実施し、回収したごみの種類を調べました。
レジ袋277袋、ペットボトル215本、カップ型飲料容器17個 など、 20ℓの土のう袋35袋 分のごみを回収できました。
全部で、軽トラック2台分で、 20L土囊袋73袋分、さらに粗大ごみも多数回収しました。
農作業に使われるプラスチック類も自然界には驚異
こういった畑などに使われる防草用のシートや、肥料の袋などのごみも目立ちます。
農作物を作るには便利な道具ですが、レジ袋同様に川や海へ流れ出すと、細かくくだかれマイクロプラスチックとなり、魚介類や食塩といっしょに私たちの身体の中にかえってくる恐れがあります。
このままで、これらのプラスチック類も規制の対象になってくると思われます。
粗大ごみも拾っている理由
今回のクリーン作戦では、川沿いに捨てられている粗大ごみが目立ちました。
粗大ごみは生活圏からの流出ごみではなく、意図的に投棄された人の悪意の塊です。
粗大ごみの回収は、市民活動の範囲を超えているところもあると思いますが、プロジェクト保津川のクリーン作戦では、こういった粗大ごみも拾うことにしています。
川が増水すると、粗大ごみもプラスチック類のごみと同様に、川へと流れだしてしまうからです。
保津川下りの観光客の皆さんに、保津峡の途中にひっかかった粗大ごみを見せたくないと思いませんか?
川ごみの象徴的な光景
川辺で、やぶに突き刺さ刺さった缶を見つけました。
この缶は1986年ぐらいに販売されていたものようです。どれくらい長い期間、ここにあったのでしょう?
川の力は、ほんとに強くアルミ缶でもくだいていきます。
このサイズなら回収も簡単ですが、粉々になるとどうしょうもありません。
散歩中に、道でごみを見つけたらぜひ拾って、ごみ箱へお願いします。
川で拾うより数倍楽で早期の問題解決になります。