2009/05/02

「保津川を美しく!」保津川遊船エコグリーン委員会による清掃が実施されました

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今日から5月。GW本番を前に保津川では昨日、保津川下りの船頭さんたちによる「川のお掃除作戦」が実施されました。

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昨日の午後2時から行なわれた「川のお掃除」は保津川遊船企業組合のエコ・グリーン委員会が企画したもので、GW中に全国からお越し下さる観光客に「美しい保津川」をご覧頂きたいと、仕事が終わった後の船頭さんたち32名によって清掃活動が行われました。

今回重点的に清掃を実施されたのは「保津小橋周辺」と「蛍ヶ淵~宮の下」まで。いずれも保津峡谷に入る前の上流部で、流れの緩やかな平川部です。保津川では先週の土曜日にまとまった雨が降り、河川が増水したことでいつもの様に上流部や支流からたくさんのゴミが漂流し景観を損ねていました。

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特に堤防の護岸の為に設置されている「テトラポット」にはペットボトルやスーパのトレイ、発泡スチロールの破片などのゴミが各所に漂着しています。ゴミはテトラに吸い込まれる様に集まり、“ゴミだまり”をつくったり、回収されるのを拒む様にテトラの隙間にもぐり込み、作業を手こずらせます。足場が悪く、回収し難いそんな箇所には、「ラフティング・ボート」で接近し、ゴミを拾って回ります。これならテトラの隙間や影に隠れているゴミも一網打尽!船頭さんたちの頼もしい「ゴミバスター兵器」です。

でもこの秘密兵器も、先日の保津峡谷内の清掃活動の際には、厳しい岩場にぶつかり穴が開いてしまったため修理しなければいけなかったとか。たかがゴミ拾いですが、そんな苦労もたくさんあるのです。

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約1時間半の作業で回収されたゴミは軽トラ1台分、土嚢袋で55袋にもなりました。

そのほとんどがペットボトルやコンビニ弁当のトレイ、それにスーパーでおなじみの発泡スチロールの食品トレイといった水に浮かぶゴミでした。前回のゴミ清掃からそれほど日が経ってないことを考えると先週の増水時に漂着したものが殆どだったと思われます。それにしても1回の増水、しかもたったの50cm程度の増水でこれほどたくさん流れてくるとは!

今回の「トンデモごみ」はコレ↓

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白色のラッカー用の「シンナー16L缶」です。なんと、中身がほぼ満タンに入ったまま捨ててあったそうです。缶のふたを開けて川に流されていなかったっことだけが救いです。

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そして、先日もこのブログでも載せていたパン屋さんの容器。どこかのお店が捨てたのか?はたまた容器を盗まれ何か物を運ぶのに使われた後に捨てられたものか?実際のところはわかりませんが、最後まで責任を持って管理していただきたいものです。

ある船頭さんからお聞きした話では、小橋の周辺でカヌーの練習をされている2人がいらして、「ゴミだらけの汚い場所で練習される気持ちは、どうなんですか?」と、尋ねてみたところ、「もう慣れました。」というお返事が返ってきたそうです。

きれいな時期もあるけれど、大雨の後の今のような時期は仕方がないと、諦められていたそうですが、実はその「きれいな時期」は、自分たちが清掃をしてるからなんですよ、とお話しされたそうです。するとそのカヌーの方たちは、船頭さんたちの網が届かない場所のゴミを拾い集めて来てくださった上に、「自分たちの練習場所を清掃して頂いてるのに申し訳無い。」とおっしゃって頂いたので、船頭さんは、「その気持ちだけで有り難いので、どうぞ練習してください。」と伝られたそうです。

船頭さんからは、「ゴミの数は多かったけれど、今回は、気持ち良く清掃を終えられました。」と、夜にメールをいただきました。

お仕事が終わってからの、疲れた中、参加して下さった船頭の皆さん、お疲れ様でした。

さあ、これでGWの準備も整いましたね。新緑が美しい今の保津川を大勢の観光客にご覧頂き、気持ちのいい“川下り”をお客さんたちに楽しんでもらえるように頑張ってください!私たちも応援しています!

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