2009/04/12
第17回定例清掃会が行われました
新年度最初の行事となる、第17回目の定例清掃会が今日12日(日)、気持の良い青空のもと開催されました。
今回の定例清掃会は、国内でも岡山県内とこの保津川流域の2ヶ所にしか生息しないアユモドキをはじめ、貴重な保津川の生きものについて、みなさんにも広く知っていただこう、と、NPO法人「亀岡・人と自然のネットワーク」のみなさんとの共催で開催されました。
はじめに、保津川の魚の生態を研究されている京都大学の岩田明久先生より、貴重な生きものがたくさん生息している保津川の自然についてお話をいただきました。岩田先生は保津川の環境保全にも熱心に取り組まれている方で、いわば保津川の生きもの博士。このあとの清掃活動も率先して川の中にざぶざぶと入って、いろいろと面白いお話をご披露してくださいました。
今回の清掃会には、いつもの定例清掃会を上回るたくさんの人に参加をいただきました。なんとその数68人。昨秋のふるさと清掃運動会にも匹敵する数です!一般市民のみなさんをはじめ、自治会のみなさん、大学の先生や学生さん、市役所や京都府の職員さん、保津川下りの船頭さん、ラフティングのインストラクターのみなさん、そしていつも会社ぐるみで参加いただいている佐川急便のみなさん。また遠くは大阪や兵庫からお越しいただいた方もあり、保津川の環境を守り伝えたい、という方が一同に会しての清掃活動となりました。最近、清掃会に参加していただける方が増えつつあり、また職業や地域の輪を超えた取り組みになりつつあります。嬉しいことですね!
今回清掃活動を行った場所は、水量はそれほど多くない場所ですが、それでも実にたくさんのゴミがありました。清掃活動は今回初めて実施した場所、ということもあるのでしょうが、ペットボトルや空き缶のほか、不法投棄されて何年も経ったような畦シートや肥料袋といったいつもおなじみの農業系ゴミさらには、ガスコンロやトラックのタイヤ、各種建築資材など「大物」も大量に「出土」!希少生物の保護に取り組まれている「亀岡・人と自然のネットワーク」のみなさんも、本格的な清掃活動は初めての方が多く、「きれいな川やと思ってたけど、こんなゴミガあるとは!」と驚かれていました。
たとえばこれ、何かわかりますか?実は洗濯機の残骸です。初めて清掃活動を実施する場所では必ずといっていいほど家電製品の不法投棄が見つかりますね!
約1時間の清掃活動で回収したゴミは、20Lゴミ袋72袋。この他にも写真のように、貨物用パレットやトラック用タイヤ&ホイール、自動車のバッテリー、建築資材などあらゆるものが見つかりました。ちなみに上の写真は、ゴミ搬送用の軽トラに満載して縛り付けているシーンですが、このあとさらに1往復して運ばないといけない量のゴミが横に残っていたのです。
今回初参加のみなさんからは「こんなにゴミがあったとは・・・!」という驚きの声が上がった一方、毎回清掃会に参加いただいている方からは「意外に少なかったかなぁ」という声もありました。つまり、普段からゴミのことにみんなが気を付けるようになると、ゴミはいっぱい目につくようになる、ということなのでしょうか。ゴミ対策の一番大事なことはみんなが「無関心」ではなく、川に関心を持ってもらうようになることだなぁ、とみんなで再認識しました。
まるで初夏のような、汗ばむ陽気の中、みなさんありがとうございました。
さて、今回の定例清掃会終了後は、引き続きガレリアかめおかに移動して年次総会と交流会を開催しました。その様子はまた明日、お届けします。
(H)