2008/12/15
第2回環境教室「保津川の川魚を食べよう!」を開催しました vol.3
第2回環境教室のレポート第3弾は、川魚を使った亀岡の伝統食をご紹介します。今年も昨年に引き続き亀岡市行事食研究会のみなさんにご協力いただき、おいしい地域の伝統食を再現していただきました。
こちらは、あの寒バヤの素揚げ。軽く小麦粉をまぶして油で揚げていただきます。香ばしい香りが辺りにただよって、お腹が空いてきました(笑)
こちらはかき餅。お餅を薄く切って油で揚げます。
山椒の木の皮を食べられるってご存知でしたか?4月に開催したプロジェクト保津川の総会でも好評だった「カラカワと昆布の炊き合わせ」、今回はその作り方を教えていただきました。山椒の木を10cmくらいに切り、鍋に水と灰を入れて煮込み、皮が柔らかくなったところで上皮をもみ取り、中皮だけにしたものを「カラカワ」と言います。独特の味と香り、カラカワだけを食べると、あの山椒の実の味と香りをぎゅっと凝縮したような味ですが、これを昆布と炊き合わせると、あら不思議、とても香りがよく、また独特の歯ごたえが楽しめるのです。
ちなみに手前の鍋では、先ほどさばいた鯉がぐつぐつと・・・。「鯉こく」を調理中です!
さて、ご飯が炊き上がりました。お米ももちろん地元・亀岡産のコシヒカリです。みんなでおにぎりにしましょう!
さて、お料理の出来上がり!ハヤの素揚げや、生姜と梅干を一緒に炊いたものなど、どれもこれも美味しそうです!
そして、先ほどの鯉を使った鯉こくも出来上がり!大きな身が美味しそうでしょう?
さっそくみんなで味わいます。
子供たちは、初めての川魚。美味しいですか?
記者さんも味見。ウワサのカラカワと昆布の炊き合わせにチャレンジです。いい記事書いてくださいね!
美味しいお食事をいただきながら、先日の保津川での漁の模様を映したビデオをまじえつつ、川漁師の林正夫さんにいろいろとお話を伺いました。
保津川には、こんなにも美味しい魚たちがいて、その恵みを昔から亀岡の人々は享受してきました。だからこそ、川を大事にしてきたわけです。今、そういう暮らしが身近なものではなくなってしまったために、川が暮らしから遠ざかり、川にゴミが捨てられるようになってしまったのではないでしょうか?何も堅苦しい話ではなく、こういう川の恵みを実感していただいて、「おいしい魚」が住む川をみんなで美しく守っていきたいものですね。
そうそう、行事食研究会のみなさんがご自分で作られたリンゴにお味噌、黒豆、そして幻ともいわれる最高級の小豆・馬路大納言の即売会も行いました。どれもこれも産地ならではのお値打ち価格(笑)実は私もひそかに楽しみにしていたのです。
魚も、田畑の産物も、ぜんぶ保津川のもたらしてくれる豊かな糧です。遠い海のマグロを獲っちゃダメ、ということで大騒ぎするのもいいけれど、私たちの足元にはこんなにも豊かな恵みがあって、つい最近まではそれをありがたくいただく生活が、どこにでも普通にあったのではないでしょうか。川は危ないから近寄っちゃダメなところなんかではなく、楽しく、そして美味しい恵みをいっぱいもたらしてくれるところなのです。こんな川の楽しみ方をもっともっと多くの人に知っていただきたいなぁ、と思いました。みなさんも、ぜひ、プロジェクト保津川のイベントにみなさんもお越しください!
(H)
(゜゜;)ワーッ! 参加出来ずに残念でした!
大がかりなイベントだったのですね!それにもまして保津川で漁が行われていた事も驚きです。そしてその伝統を守られている事は素晴らしい事ですね。
先日うかがった片波川上流を案内して頂いた地元の方も地域に誇りをもってお話されていた姿とダブります。
次回こそお邪魔したいモノです!
>naruさん
準備にかなりの時間を割いて、川漁師さんや行事食研究会のみなさんのご好意もあって、大成功に終わりました。今回は残念でしたが、ぜひ、お越しください。
こういうイベントを通じて、地域の人々に、保津川がもっともっと身近な、昔のように暮らしに密着した川になればいいなぁ、と思っています。