2008/10/08

TV東京新春ドラマ「おんな太閤記」に保津川の筏が登場!

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先月10日に60年ぶりに復活した保津川の筏。その筏が今日もまた復活?!

実は、TV東京の開局45周年を記念して、来年のお正月に放送される「寧々~おんな太閤記」に保津川の筏が登場することになり、今日(8日)、そのロケが保津川で行われました。

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今回のロケは、9月10日におこなわれた「保津川筏復活プロジェクト2008」の模様がTVニュースで放送されたのを、たまたま松竹京都撮影所の方がご覧になっていたことから実現したものです。実際に12連もの筏で保津峡を下るようなシーンの撮影は、残念ながら私たちの技術ではまだ無理ですが、1連の筏をドラマのワンシーンに効果的に使っていただく、ということで、今回もヒノキの丸太を藤の蔓や樫の木を用いて保津川の伝統的な技法により製作しました。

今回用いた材木は、先日の筏復活プロジェクトで使用した後、里山の整備事業に使われるため、亀岡市篠町自治会に保管されていたものを、再度お借りしました。これまでにも何度か筏を組むことはおこなってきたため、1連の筏はあっという間に完成、撮影スタッフが到着されるまでの間、今回は関係ありませんが2連目以降の筏と連結する部分の蔓の結び方も忘れないうちに、と再確認していたのでした。

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今回の筏のシーンは、岐阜の墨俣にのちに「豊臣秀吉」となる木下藤吉郎が一夜にして城を築いた「一夜城」こと墨俣城築城のシーンにもちいられるそうで、この筏は長良川を筏を組んで運ばれた材木、という設定。筏の上にカメラマンの方が乗って、「激流を水しぶきを上げて進む筏」の先端部分を撮影されました。実はこれ、流れに逆らって筏を浮かべ、プロジェクト保津川のスタッフが後ろで筏を支えながらわざと揺らせて白波を立てたり、と苦労の連続。

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上流側でもロープを必死で引っ張ります。まるであの栄養ドリンクのCMのように「ファイトー、一発!」のような風景。手を離したら、カメラともどもカメラマンが急な流れに飲まれてしまうわけですからみんな必死です。

このあと、カメラマンの方は保津川下りの舟に乗船されて保津峡の風景も撮影されました。今日のこのシーンが使われるのは、ほんのワンシーンということですが、保津川の筏や風景がいったいどのように映し出されるのでしょう?今から楽しみですね!

(H)

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