2008/07/12
「了以にであう七夕ささぶね竹灯路2008」が行なわれました
今日7月12日は、保津川舟運の生みの親ともいうべき角倉了以の395回目の命日です。亀岡市保津町では、角倉了以の遺徳をしのび、保津川の流れに思いをはせる「了以にであう七夕ささぶね竹灯路2008」が開催されました。
会場となったのは、亀岡市保津町の養源寺。角倉了以の位牌が祀られるなど、角倉家とも縁の深いお寺です。今日は、昼間に笹ぶね流し、夜には法要や了
以保津川四百夜間話(よもやまばなし)など、多彩なイベントが行なわれました。もちろん、このイベントには前にお知らせしたとおりプロジェクト保津川のメ
ンバーも多数出演!また、保津川の筏復活プロジェクトでお世話になっている元筏士の上田潔さんや酒井昭男さんも登場され、保津川の昔話を聞かせていただき
ました。
また、四百夜間話のあとには、タンタナクイのみなさんによる南米の音楽の演奏も上演され、楽しいひとときを過ごしました。
そして、お寺のまわり、集落一帯には竹灯ろうが並べられ、暗くなるころには辺り一帯は幻想的な雰囲気に包まれました。なかでもお寺の門の横には、未
来の保津川の環境への思いをこめて古い木造船をほのかな竹の灯りが照らし出す、なんともいえない雰囲気!ちなみに船の中に並べられたたらいは、50年ほど
前までは集落の家々で産湯に使われていたものだとか。そのたらいに、集落を流れる川で獲れた魚を放ち、いつまでも保津川が命あふれる川であるように、との
想いがこめられています。この船は、かつて嵐山まで下ったあとに、保津峡の綱道を引っ張ってあがった曳き舟の様子が再現されていて、これもまた興味深いも
のでした。
さて、明日は定例清掃会。いつまでも美しい保津川であるために、私たちが出来ることは何か、考える機会にしたいと思います。
プロジェクト保津川 原田