2008/06/03
「はだしのコンサート2008」に参加しました
この前の日曜日、鳴き砂でおなじみ、京都・丹後の琴引浜で開催された「はだしのコンサート2008」に参加してきました。
このコンサート、国際ビーチクリーンアップ・キャンペーンの一環として実施され、「あなたの拾ったゴミが入場券」でおなじみのコンサートで、今年で15回目を迎えるイベントです。当日は、クリーンアップ・イベントや、コンサート、ビーチマラソン、フリーマーケットなど多彩な催しが実施され、なんと全国から大勢の人が集まってこられます。
本当に、本当にキレイな砂浜。歩くと、「キュッ、キュッ」と音がします。正直、ここまで砂浜がきれいになっているとは思いませんでした。これまでに何度も琴引浜は訪れていますが、砂が鳴いたこと、以前はほとんどなかったように思います。これも、地元のみなさんを中心とした地道な努力のおかげですね。
砂浜で集められたゴミは、順次地元の人の手によって回収されます。お話を伺ったところ、特に2~3月ごろは漂着ゴミで大変だそうです。高波と強風でゴミが飛ばされて、ちょうど写真の後ろに見えている崖までびっしりとゴミに覆われてしまうそうです。それを、地元の皆さんは毎日(!)回収されているそうです。こういう一過性のイベントではなく、毎日、地道に取り組まれている、そしてそれを当たり前のこととしてお話される、その姿勢に感銘を受けました。だって、自分が出したゴミじゃないのに、です。
アーティストの皆さんも、もちろんハダシ。
関東来られたグループは、いつもは湘南海岸のクリーンアップに取り組まれているそうですが、琴引浜の美しさに感動されていました。
決して堅苦しくない、誰でも参加できる、そんなイベントです。こちらのNTTドコモ京都支店のブースでは、鳴き砂を守る標語を募集されていました。標語を募集された方には、粗品を進呈!
京都では、バイオディーゼル燃料ですっかりおなじみになったNPO法人エコネット丹後のブース。
使用済み天ぷら油を、バイオディーゼル燃料(BDF:Bio Diesel Fuel)に精製して、地域でトラクターやトラックの燃料として再生されています。しかも、その天ぷら油も、地域で菜の花を植えて、そこから生産される、というまさに循環型地域への先駆的な取り組みです。
コンサートといえば、大量の電力を消費するわけですが、それも使用済み天ぷら油から作られたBDFで発電。保津川でも、川があるから、水力発電を利用してライブをやりたいなあ、とひそかに思っています。
ちなみに海岸には温泉もあります。水平線を眺めながら、最高に気持ちいい時間です。
フリーマーケットで見つけたカキ氷。機械をよくよく見ると。。。
「御大典記念」の文字。なんと、昭和天皇の即位記念に作られたものだそうです。まさに骨董品!
午前中に行なわれたマラソンの表彰式。副賞は、トロ箱一杯の新鮮なお魚。海辺の町ならではです。
本部には、泣き砂を守るためにこれまで実施してこられた、いろいろな取り組みをわかりやすくパネル展示されていました。
クルマ好きな人たちのグループは、ヨーロッパの最新式のクリーンディーゼル車で参加。試乗もOK!私はBMWに乗ってみました。BMWのキャッチコピーは、「駆け抜ける喜び」ですが、昔のディーゼルエンジンと違って、スムーズに高回転まで回り、豊かなトルクで一気に加速するフィーリングは、スポーツカーそのもの。日本でも早く売ってもらいたいものです。
地元のみなさんのお店では、みなさんが生産されたいろんなものを販売。その中でも。。。
このイチゴのムースは、ほんとに美味しかったです!しかも100円。もちろん、イチゴも五字分の畑で獲れたものだそうです。
琴引浜は、昨年、国の天然記念物にも指定されました。そんな貴重な環境を守るために、ビーチも禁煙。だから海岸にも漂着したと思われるもの以外は、タバコは落ちていません。
その砂浜では、可愛らしいハマヒルガオが満開でした。
これからも、この砂浜が綺麗でありますように。そう願わずには居られない、みんなで守りたい砂浜でした。
プロジェクト保津川 原田