2022/04/19
第148回保津川クリーン作戦を亀岡市保津町にかかる出背橋で開催しました。
2022年4月17日(日)、早朝より亀岡市保津町を流れる七谷川の河口付近にかかる出背橋周辺において、保津川クリーン作戦を行いました。
出背橋からあと数百メートルほどで七谷川が保津川へと注ぐ場所です。
作戦中、川東の山々を背に気球が飛んでいるのが見えました。
そんな天気の良い早朝から、個人、団体など全部で22人の方に参加して頂きました。(参加団体:南丹清掃、エルハウジング、大本、亀岡キックボクシングジム、Team DO iT!! )
早朝からのご参加、ありがとうございました。
この場所では、毎年1回クリーン作戦を行っています。
周辺は以前から不法投棄が問題なっており、監視カメラが設置されたりと取り組みが行われてきた場所です。
これまでの活動により、この場所の環境は改善され、不法投棄はほぼ無くなっていました。
しかし、今回のクリーン作戦では、たくさんの不法投棄のごみを目にすることなってしまいました。
扇風機、洗濯機、ふとん、テレビ、餅つき機、鏡台、トイレなどなど大量の不法投棄が見つかりました。
監視カメラの効果により、その周辺への不法投棄は減りましたが、今度は七谷川沿いへ増えたという印象です。
個人の方が持ち込んだのか?とても残念でなりません・・・
他にも土嚢袋21袋分のごみが集まりました。
全国川ごみネットワークが取り組んでいる『水辺のごみ見っけ』も行いました。
ペットボトル63本、カップ型飲料容器4個、レジ袋30枚という結果でした。レジ袋は古い物が大半で、亀岡市プラスチック製レジ袋の提供禁止に関する条例の効果が見に見えて表れていると感じました。
このまま、また元のような不法投棄の多い場所に戻ってしまっていいのでしょうか?
プロジェクト保津川で、2010年7月からクリーン作戦を開催してきました。
この場所でも、その頃から活動しています。
当時は、その度にたくさんの不法投棄のごみを目にしました。
その後、2013年に保津町の自治会のお力により監視カメラが設置され、不法投棄は減っていました。
プロジェクト保津川や地元の自治会の活動で目に見えて、ごみが減り、効果が表れていた場所のひとつでした。
もう監視カメラがなくても大丈夫かもという安心感もあったかもしれません。
しかし、今回のクリーン作戦でたくさんの不法投棄のごみを目にすることなりました。
しかも、監視カメラに映らない場所や、今度は保津川沿いから七谷川沿いにです。
割れ窓理論
「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴になり、やがて他の窓もまもなく全て壊される」
割れ窓理論 wikipedia
アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが考案した理論です。
これは、不法投棄ごみにも当てはまると思います。
不法投棄ごみが、更なる不法投棄ごみを呼ぶことになるのではないでしょうか?
不法投棄ごみを見つけたら、徹底に片づけることが大事です。
監視カメラの設置もですが、人がこの場所に関心を持つことがもっとも大事なのではないでしょうか?
出背橋周辺と土手沿いの道
出背橋から宇津根橋まで、堤防沿いの道が伸びている場所です。
近くに大きな道路ができてからは、こちらの土手沿いの道を利用する人もかなり減ったと思われます。
人の目が行き届きにくくなっているようです。
しかし、車は通っても軽トラぐらい、人が利用するのに最適な道になったとも言えるかもしれません。
両サイドに保津川と七谷川の流れが見え、見渡しもよく、のどかな環境です。
保津大橋付近では、散歩やジョギングを楽しまれている姿をよく見かけます。
この場所は、そこからさほど遠い場所ではありません。
人に関心を持ってもらうという面で、この道も散歩や、ジョギング、サイクリングなど人が利用する仕掛けがあるといいのかもしれません。
そうすれば、人々の目もこの場所に行き届くようになり、不法投棄のごみも減るのではないでしょうか?
とてもいい場所なので、このままでは残念な道になってしまいます。
啓発も兼ねて、保津川チャリティ・ファンランのコースの候補としていいのかもしれませんね。
次回の保津川クリーン作戦は?
次回のクリーン作戦は、5/22(日)アユモドキが住む曽我谷川で開催します。
近くにスターバックスが建ったり、スタジアムができたり、まわりの景観の変化はいちじるしいですが、しっかりアユモドキの住みやすい環境が守れている場所です。
詳細は、後日当HPやfacebook等でおしらせします。
ぜひ、ご家族、お友達とご参加ください。