2019/05/21
曽我谷川とかめおかプラスチックごみゼロ宣言 第121回保津川クリーン作戦を開催しました。
令和元年5月19日(日)早朝、京都府亀岡市を流れる曽我谷川にて第121回保津川クリーン作戦を開催しました。
今朝は121回目の保津川クリーン作戦。田植えの忙しい時期でもありますが、25人の方にお集まりいただきました。今回は保津川の支流の一つ、曽我谷川での清掃活動。岡山と亀岡だけに生息する国の天然記念物「アユモドキ」の産卵シーズンを前に、みんなでお…
プロジェクト保津川さんの投稿 2019年5月18日土曜日
意外と身近な曽我谷川
曽我谷川を遡ると、今回クリーン作戦を行った追分町と保津町の間から一旦余部町を経由し、安町と河原町の間を通過し再び余部町に出ます。城西小学校の横を通り、ガレリアかめおかの裏を通って、京都縦貫道の下をくぐり、走田神社の東側を通ると曽我部町へと出ます。423号線沿いを南下し、京都先端科学大学(KUAS)沿いからさらに南下、曽我部町の一番端から東別院町へと続きます。
曽我谷川は、全部で市内の7町を通過しています。さらに赤川のように大井町から河原町へと住宅地を通って流れてくる支流もあります。
途中、国道9号線や京都縦貫道、クニッテル通りの下をくぐるので、私たちにとって意外と触れる機会の多い川です。
曽我谷川に住むアユモドキ
曽我谷川の河口は、今回クリーン作戦を行った亀岡市保津町の旧商工会議所付近にあります
アユモドキの生息地となっている場所です。
アユモドキは、泳いでる姿がアユに似ているところからこの名前が付けられた、コイ目アユモドキ科の淡水魚です。近い種類だとドジョウがあります。
天然記念物に指定されており、環境省のレッドリストで絶滅危惧IA類 (CR)に分類され、「 ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの 」と判定されています。
アユモドキは、人の営みに寄り添って生きる生き物です。今現在、曽我谷川河口付近がアユモドキが命をつなぐのに最適な(そして唯一の)場所となっています。
クリーン作戦開始前に、NPO法人亀岡 人と自然のネットワークの仲田丞治さんから、今年のアユモドキの状況についてお話し頂きました。「今年は、いろんな年齢の親魚がたくさん見つかり、繁殖条件としては良い状況」とのことでした。
アユモドキについては、亀岡市役所のホームページに詳しく紹介されています。かめおかの環境のシンボル「市の魚」アユモドキを守ろう!
アユモドキの生息場所で回収されたごみ
今回のクリーン作戦でも「水辺のごみみっけ!」を実施し、ごみの種類も調べました。
レジ袋161枚、ペットボトル90本、 カップ型飲料容器27個 など、 20ℓの土のう袋35袋 分のごみを回収できました。
レジ袋と言えば、スーパーで配られるレジ袋のイメージが強いですが、他の業種でもレジ袋は使われています。今回、回収したレジ袋の中にはドラッグストアの物が混ざっていましたが、ドラッグストア業界でもレジ袋全廃の動きが進んでいます。
その他、 扇風機やラジカセ、三輪車などを回収しました。
宇治での工事の資材のはずですが。。。 京都府茶業研究所の工事のごみもありました。
曽我谷川河口付近は、かめおかプラスチックごみゼロ宣言について考えられる最適な場所
曽我谷川は、 市内の7町を通り保津川へ注ぎこんでいます。
山や田んぼから流れ出す水を集めながら下ります。途中、住宅街や集落の中を通ります。
街中にごみが落ちていれば、雨で住宅街の側溝を流され、曽我谷川に集まることになります。
河口付近には、アユモドキが住んでおり、近くには京都スタジアムも建設されています。
この川のごみは、昨年末に発表されたかめおかプラスチックごみゼロ宣言がこれからどんな効果を挙げていくのか、考えるのにちょうどいい場所かもしれません。
この場所で、クリーン作戦を開催する必要が無くなれば、大きな成果といえるはずです。
クリーン作戦の様子がテレビで放送されます。
5/29(水)の夕方に、テレビ大阪の番組「やさしいニュース」で、 今回のクリーン作戦の様子が かめおかプラスチックごみゼロ宣言の特集の一部として放送されます。ぜひご覧ください。