2008/12/13
第2回環境教室「保津川の川魚を食べよう!」を開催しました vol.1
今日は第2回環境教室「保津川の川魚を食べよう!」を開催しました。深い霧の中、早朝から40名を超える方々にお集りいただき、ありがとうございました。保津川の川魚と人々の伝統文化を学びながら、川の大切さを考えよう!というこの企画、第2回目となる今回はよりバージョンアップして、ご参加いただいたみなさまにもいろいろと体験していただこう、ということでお楽しみ満載!これから3回にわけて、その模様をお届けします。
まずは伝統漁法である鈴網漁(刺し網漁)を、保津川の川漁師・林正夫さん(78)に実演していただきます。当初予定していた場所は、直前に他の方が網を入れたらしく、魚の姿が見えない、ということで、保津川下り乗船場向いの船の係留場に急きょ会場を変更しました。
この場所は流れがほとんどないために水温も高く、船がカワウから身を隠す絶好の場所になる、ということでたくさんのハヤが越冬しているのです。船の下に魚は潜んでいるため、船をぐる~っと囲むように網を張ります。そして、船を動かして魚を追いたて、網を引き揚げると・・・
写真をクリックすると拡大するので、ぜひご覧ください。
文字通り、網に魚が鈴なり!
助っ人のプロジェクト保津川スタッフも、思わず顔がほころびます。
よっこいしょ、と。大漁!と思うと、「いやいや、そんなことはない」ということだそうです。本気で獲ったらこんなものじゃあないとか。ちなみにこの鈴網漁、「なんぼ獲っても、(魚全体の)3割ほどしか獲れへんで」ということだそうです。「みな獲ってしもうたら、魚がおらんようになってしまうやん」と。網の目を必要以上に細かくしない、一日に何回も網を入れない、そうすることで魚を獲りつくさないで漁を続けられる、当り前ですが大事なことですね。
さっそく獲れた魚を網から外します。これがまた、素早い職人芸。どうせならみなさんも網から外すのを体験してみませんか?ということで、さっそくその方法を教えていただきます。
棒を通して、網が絡まないようにきれいに整えて、地面に置きます。こうすると、魚を外しやすいのだそうです。
で、かかった魚の外し方を教えていただきました。後ろから追われた魚は、頭から突っ込むように網に刺さっています。つまり、魚は全部同じ方向にかかっているのです。網をきれいに並べることで、魚が取りやすいそうです。
ということで、みんなでせっせと外しましょう!
ついでにその場ではらわたをとってしまいましょう、ということで、その方法も伝授!これがなかなか難しいのです!
みなさん真剣な顔でチャレンジ!
最初はおそるおそるだった人も、やってみると意外に楽しい?!
この作業、やってるうちにだんだんとコツが掴めてきてなかなか楽しいものです。一通りみなさんが体験したあとは、お待ちかねの川魚料理!ガレリアかめおかにみんなで移動です。
つづく
(H)