2008/07/15
祇園祭の幻の山「護美山」?
京都の街はいま、祇園祭の真っただ中。駒形提灯にコンチキチンのお囃子、今年もまた、無事にお祭りを迎えることが出来たのだなあ、と感じる今日この頃です。昨夜は宵々々山、そんな中、祇園祭のゴミ分別・清掃ボランティアに参加してきました。(と言っても、半分くらいは、いろんな方に祇園祭の面白いお話を教えていただいていただけ、のような気もしますが、笑)
さて、お祭りを見に来られた方は、そのほとんどゴミをきちんと分別して捨てくださったみたいです。ゴミ箱の場所が分からず、ウロウロしてる人もたくさん見かけましたが、声をおかけすると、きちんと分別して捨ててくださいます。
しかし、ゴミはドンドン溜まります!家庭用の一番大きいゴミ袋の、さらに縦横2倍ありそうなゴミ袋に何袋分も。ハンパではないゴミの量です。
歩行者天国終了後、四条室町を下がった鶏鉾の裏に、ゴミ袋がドンドン積まれていきます。“山のように”と言う形容がぴったりです!そんな大量のごみも、夜更けの2時か3時頃には、全て回収されます。観光客の方の目に触れることはない、「幻の山」です。
本当は、こんな「山」は出てこないのがベストではあるのですが、現実問題としては、すぐには無理な話。少しずつ、でも変わっていけるでしょうか?ち
なみに、昨日は雨も少し降っていたせいもあるでしょうか、昨年までよりはずいぶん少ない模様です。終了後は露天商の皆さんも一生懸命掃除をされていました
が、これまでは鉾町の人たちがひたすら掃除されていたそうです。いろいろな意味で、今年はずいぶんと楽だったようではあります。鉾町の方も、挨拶にみえて
いました。
ところで、色々お話していて、初めて知ったこともたくさんありました。
■祇園祭は、衛生強化月間が始まり?!
昔は、冷蔵庫も無く、この時期は食べ物がすぐに腐るようになってしまう時期。
梅雨の前から終わりまでやることで、意識を変えていたのでは?との話。■八坂神社の印は『三つ巴』と『きゅうりの断面』?!
二つ巴は、陰陽とか、中国から伝わったもの。争いが起きる。
日本人は三つ巴と言う形で、客観的な目を入れることで、丸く収まってきたとか。
一方のきゅうりですが、きゅうりは非常に水分を多く含んでいます。そのため、今の時期、そのまま食べると、すぐにお腹を下す。だから京都の人は、「八坂さんの印に似ているから」と理由をつけて、この時期にきゅうりを食べない。
まだまだ知らないこともたくさんある、京都の街。そんな舞台裏を少し覗いたような、楽しいボランティアでした。