2009/05/01
京都府民だより「京都職人仕事百科」に保津川下りの船頭さん登場!
毎月1日発行(京都市内は4月26日から順次各戸配布)の「京都府民だより」の人気コーナー「京都職人仕事百科」に、プロジェクト保津川の副代表理事で、保津川下りの船頭さんでもある豊田知八さんへのインタビューが掲載されました。(上の記事写真をクリックすると拡大表示されます)
実はこの取材、3月末に行われたのですが、京都府の広報課のご担当の方が亀岡の保津川下り乗船場までお越しになり、保津川下りのことはもちろん、保津川の自然や文化のことなど、じっくりと取材をしていただき今回の記事になりました。
- 京都府民だよりweb版はこちら http://www.pref.kyoto.jp/koho/dayori/200905/syokunin.html
ちなみに、タイトル下にある豊田さんの顔写真のアップは、実はこんなふうにして撮影されたのでした。春先とはいえ、この日は快晴。帽子のひさしで顔が黒くつぶれないよう、反射板で光を当てての撮影だったのですが、これが「眩しい!」「暑い!」。カメラマンからは「モデルさんはいっつもこんなん我慢してはるんですよ!」と、暗に「我慢しろ!」の声。一同大笑いでの撮影でした。
府民だよりのこの記事は、今朝のαステーション(FM京都)の "Kyoto Prefecture Eyes" でご紹介いただけることになっていたのですが、急きょ新型インフルエンザの対策に差し替えられることになりました。残念ですが、仕方ないですね。
取材に来ていただいた京都府の広報課の方からは、後日、「(保津川下りのことは前から知っていましたが)皆さんからお聞きしたことは、これまで知らなかった世界でした。保津川下りがこれほども深みと重みをもったものとは、驚きでした。」と、メールで感想を送っていただきました。
保津川には天然記念物のアユモドキやイワツツジはじめ、たくさんの生き物が生息していて、そしてまた長い歴史を持つ水運があります。そういう豊かな自然と文化をもった川にも関わらず、これまでその魅力を十分に発信できてきたか、というと大いに疑問が残るのもまた事実です。
たとえば、amazonで、同じく川下りが有名な「最上川」と検索すると、61冊もの本がヒットします。「四万十川」は80冊。東京の「多摩川」は196冊もの本が出ています。では「保津川」は、というと、1984年に出版された「保津川下り船頭夜話」(小谷正治著、文理閣)たった1冊。これほどの長い歴史と、自然に恵まれた川であるにも関わらず、たったの1冊しか本になっていないのです。
保津川下りには年間30万人、トロッコ列車にいたっては90万人ものお客さんがお越しになっているにも関わらず、そのほとんどの方が単に通過されるだけ、という原因の大きなひとつは、地域のもつ魅力をさまざまな角度から発信してこなかったことにあると思います。
私たちは保津川という、シンボルともいうべき川の環境保全を通じて、少しでもこの地域の魅力を発信できれば、と思っています。みなさん、このGWにはぜひ保津川に抱かれた城下町・亀岡にお越しください!
(H)