2015/01/20
いかだをつくってみよう~その2~を開催しました。
昨年12月13日(土)に、京町にある「片井鉄工所」にて、「いかだをつくってみよう~その2~」を開催しました。
当日は、体調不良によるキャンセルが出たものの5組11名の皆さまにお集まりいただき、温かい日差しが差し込む中、にぎやかな声が響いていました。
まずは、筏士の伝統を今に受け継ぐ保津川下りの船頭さんでもある河原林さんから、皆さまへのご挨拶を頂きました。
そして、朝早くからお越しいただき、火元の準備や鍛冶屋体験の全てにおいておせわになりました堀田さんと猪越さんもご紹介。皆さま、京都府内から週末に鉄工所に集まって鍛冶をなさっているそうです。今回は、ご縁あってお世話になりました。
ご紹介時の写真はありませんが、京都学園大学の学生サークル「鍛冶屋倶楽部」の皆さまにもお世話になりました。
そして、京都府内では一人となった、未だ現役の野鍛冶職人の片井操さんのご紹介。子どもたちはおじいちゃんのお話を一生懸命聞いてくれていました。
ご紹介が終わったら、今度は実際に筏下りに使用する木材や藤蔓、道具を見せて下さいました。
木材は実際の筏の長さよりもかなり短かったですが、本物の蔓や道具を見て、子どもたちは興味深々です。
道具などの紹介が終わったら、お待ちかねの鍛冶屋体験の時間です。
鍛冶の仕事に使う道具や、どんな風に作られていくのか実際に見せてもらいました。
中には燃える火が怖くて近づけない子もいましたが、初めての鍛冶場に皆はちょっと緊張気味。
いよいよ順番に鍛冶屋体験が始まりました。
鍛冶屋倶楽部の学生の方に補助していただきながらの作業です。写真の男の子は、もの作りが大好きで、この日もとても楽しみにしていてくれたそうです。初めてとは思えないくらい堂々としていて、目は真剣そのもの。本当にこういった物つくりが大好きなんだな・・というのが見ていて伝わってきました。
女の子も初挑戦!ハチマキを頭に巻いて気合い十分!なかなか思うように鉄が打てなくて悪戦苦闘・・・。でもとても一生懸命です。
一番に体験したお兄ちゃんに続き、弟君も初の鍛冶屋体験。見ているこちらが緊張してしまうくらい、とっても緊張していた弟君でしたが、いざ体験してみるとやっぱり上手!兄弟で作るのが好きなんだな・・と、見ていて思いました。
最初はちょっと怖かったけど、最後には「もっとやりたい!!」と言ってくれた男の子。やっぱり最初はちょっと緊張気味。でも、鍛冶屋倶楽部のお兄さんが優しくサポートしてくれていて、緊張の表情が少しずつ柔らかくなってきて、だんだん楽しくなってきたのが、嬉しかったです。
こちらでは、現役の野鍛冶職人の片井さんが参加者の皆さんに・・と、お手製の農機具を作って下さっています。
あっという間に仕上がった三又の鍬のような農具を、参加者の方に記念にプレゼントして下さいました!
鍛冶屋体験は一人ずつなので、待ち時間には保津川の河原の石を使ってペインティング。様々な形の石に好きな絵を描いてペーパーウェイトにしました。
このイベントで初めて会った女の子たち。すっかり仲良くなって、待ち時間に一緒に遊び始めています。どうやら、折り紙の折り方を教わっているみたい。この後も「おねえちゃ~~ん!」とくっついて回っていました。お姉さんのほうも、嬉しそうです。
体験を終えて、手で作ったマイクで本日の感想をインタビューしてみました。
「思ったより難しかった」「もっとやりたかった!」と、いろいろな感想が聞けました。
そして、最後は皆で鯖寿司を食べました。
亀岡ではお祭りの時、いつも鯖寿司を食べるんです。鯖寿司は筏の歴史にも関わりのある亀岡では馴染の深いお寿司です。鍛冶屋体験ですっかりお腹のすいた子どもたちは、口いっぱいにほおばってとっても満足そうでした。
差し入れにいただいたおミカンも、仲良く食べていましたよ。
最後になりましたが、朝早くからお世話になりました堀田様、猪越様、京都学園大学の鍛冶屋倶楽部の皆さま、そして快く鍛冶場を使わせて下さった片井鉄工所の片井様、保津川下りの船頭でもあり、筏士の伝統を受け継ぐ河原林様、当日の駐車場でお世話になりましたマツモト中央店様、その他のご協力を頂きました亀岡市文化資料館の皆様、その他、このイベントにご協力頂きましたすべての皆様のおかげで、大きな怪我もなく無事に終了する事が出来ました。
本当にありがとうございました!!