2010/03/04
「府庁旧本館さろん もっと京都を知りたい!」で講演しました
少し前になりますが、先月18日、「府庁旧本館さろん もっと京都を知りたい!」で講演してきました。
1904年(明治37年)に建てられた京都府庁旧本館。国指定の重要文化財です。創建当時の姿をとどめる現役の都道府県庁舎としては国内でも最も古いもので、松室重光の設計によるもの。また、庭園は円山公園や平安神宮を手掛けたことで有名な小川治兵衛氏の設計です。
建物の中もご覧の通り。やわらかな光が廊下を照らし、なんともいい感じです。さあ、こんな素敵な場所でのお話し、私も気合いが入ります。
会場には仕事帰りの方や、退職された方、はたまた学生さんまでいろいろな方がお集まりになりました。今回のお話は「筏がつなぐ山、川、まち」と題して、千年以上も昔から丹波の豊かな恵みを京の都へ運んだ保津川の筏流しの復活をめざして取り組んでいる保津川の筏復活プロジェクトが、いったいどのようなことをめざして進めているのか、といったことをお話しさせていただきました。
筏流しの復活は、決して私たちプロジェクト保津川の力だけでできるものではありません。いろいろな人や組織の助け合いの中でこれまでも進んできました。もともと筏は山で伐り出された材木を、京都や大阪に運ぶ運搬手段でしたが、それだけではなく、都の文化を上流域にもたらすものでもありました。そしてその陰では多くの人々がさまざまな形でかかわっていました。最近盛んに言われる上下流交流、まさにそれを目に見える形で現していたのが筏ではないでしょうか。
私たちが取り組む筏復活プロジェクトもまた、単なる筏流しの技術を甦らせることだけではなく、そういった人々のつながりの再生を通じて、山や川をもう一度身近なものにしたいなあ、と思っています。
お話のあとには熱心な質問もたくさんいただき、私も非常に勉強になるひとときでした。
この「府庁旧本館さろん もっと京都を知りたい!」は3月にも行われます。「もっと京都を知りたい!」と思われた方、ぜひご参加ください!
府庁旧本館さろんもっと京都を知りたい
http://blog.canpan.info/kyotoprefnpo/archive/168
NPOの達人たちが話題提供します。
■場所
京都府庁旧本館1階府庁NPOパートナーシップセンター会議室
(京都市上京区下立売通新町西入)
■内容
京都府では、地域に暮らす方々が協働して自主的に、暮らしやすい魅力的な地域にするべく工夫して活動する「地域力再生活動」に対して支援を行っています。今回は、この「地域力再生プロジェクト支援事業交付金」を活用して活動しているNPOから話題提供していただきます。会場とも一緒になって「地域力」や「府民力」等を考えていきます。
◆3月4日(木)18:30~20:00
「縦割りを超え、営利と非営利のはざまをつなぐ」
NPO法人働きたいおんなたちのネットワーク
理事長 吉田秀子さん
◆3月18日(木)18:30~20:00
「住民活動として虐待予防活動にチャレンジ!
~地域力再生プロジェクト3年の経過~」
NPO法人ほっとスペースゆう
理事長 工藤充子さん
■参加費 無料
■定員 各回30人(申し込み順。参加証等は発行しません。定員を超えたらお知らせします。)
■申込 電話、FAX、e-mailでお名前、住所、電話番号、参加日を記入して、申し込んで下さい
■締め切り 定員に達した場合
■問い合せ 府民生活部府民力推進課担当:上田、櫻井
電話:075-414-4210
FAX:075-414-4230
e-mail:fuminryoku@pref.kyoto.lg.jp
■主催 京都府