2008/07/19

アユモドキ救出作業が行なわれました

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さる16日、京都大学岩田明久准教授と亀岡市環境政策課のみなさんにより、アユモドキの救出作業が行なわれました。

田植えが行なわれてからおよそ1ヶ月半が経った頃、一時的に田んぼから水を落とし、土を乾かします。これは稲の根に酸素を送り、稲株をより強固にするために行なわれるもので、ちょうど夏の土用のころに行なわれることから「土用の中干し」と呼ばれます。また、この作業をきちんとすることで土中からのメタンの発生も抑制することができ、稲にとって良いのはもちろん、最近では地球温暖化防止の観点からもこの作業の重要性が見直されています(ちなみにメタンは二酸化炭素の21倍の温室効果を持つのです)

この中干しでは、河川の取水口からの水を一旦止めるため、用水路も当然水が干上がり、魚にとっては大ピンチ!(でもサギなんかの鳥たちにとってはご馳走なんですが)かつては、人々もざるや網をもって魚を獲り家庭に持ち帰っておかずにする、いわば季節の行事の一つでした。私も小さいころは、学校の帰りに、普段はなかなか捕まえることができないいろんな魚を一杯獲ることができて楽しかった記憶があります。

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さて、保津川流域にはいまや全国でもここと岡山県にしか生息していないアユモドキが住んでいます。絶滅が心配される魚だけに、なんとしても個体数を維持しなければならない、ということで今回の救出作業が行なわれました。用水路では実にたくさんの魚が確認され、田んぼから河川までがつながった水路という環境が水生生物にとっていかに重要なものであるか、を改めて感じました。

それにしてもすごいのが岩田先生の魚の種類を同定し、数を数えるスピード!私も川魚は小さいころから親しんできたので、それなりの自信はありますが、先生には完敗!当たり前ですね(笑)

しかし気になったのは昔は当たり前だった魚がずいぶんと姿を減らし、逆に昔は見かけなかったような魚がいっぱい増えていたこと。ブラックバスやブルーギルだけではなく、川の環境そのものが大きく変わってきているのかな、と心配になりました。

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