2017/08/10

保津川市民花火大会でエコステーションを実施しました!

台風のため、17年ぶりの延期となった今年の保津川市民花火大会。夏らしい好天のもとで賑やかに行われました。すっかりおなじみとなった10年目となった分別回収拠点「エコステーション」も、元気に行いました!ではさっそくレポートです。

エコステーションは屋台村の入り口にあります。昨年からは亀岡市環境事業公社のご協力をいただいて、ごみ箱もリニューアル。実はこれ、いつもは亀岡市内の資源ごみの回収に使われているものです。折りたたみ式で頑丈!今年はオシャレな分別のサインもデビューです。屋台村の入り口は、実は花火を見るのに最高のポイントでもあるんですよ!そしてエコステーションも今年からは4箇所に増えました!

さて、今年からはもう一つ新しい取り組みが始まりました。昨年、亀岡青年会議所のみなさんとともにプラスチックごみゼロの花火大会を目指した取り組みを提唱しました。昨年からはエコステーションに加えてリユース食器導入の実証実験も始まったのですが、今年はさらにペットボトル入り飲料や缶入り飲料の容器へのデポジット(預かり金)制度の実験も始まりました。海外では当たり前に導入されているデポジット制度、飲み終わったあと空の容器をお店などに持って行き返却すると、容器代が返金されるというものです。日本ではまだ導入されていませんが、諸外国では散乱ごみの削減に大きく貢献しています。

今回は、ご協力いただける露店にシールを配って、ペットボトルや缶に貼り付けてもらい、回収拠点にお持ちいただいたお客さんには1本につき5円をお返しする、という方法で、まずはどれくらいの効果があるのか試してみることにしました。

応援にかけつけてくださった市役所の職員さんも、ハンドマイクを片手に「日本初の取り組みです。みんなでポイ捨てのない美しい花火大会を実現しましょう!」とお客さんに呼びかけてくださったところ、皆さんから拍手で応えていただいたりしました。

最初の頃は、エコステーションの設置も私たちからお願いしてなんとか「邪魔にならないように」ということで実現し、色々とトラブルもあったりしたのですが、ここまで来たことが感慨深くもあります。

大空を鮮やかに彩る花火を間近にみながらのエコステーション。この時ばかりは疲れも吹っ飛びます。しばし花火を楽しんだ後が、実は大変・・・。一斉に駅を目指してお帰りになるお客さんに、ごみ箱やデポジット制度の案内をし、ごみ箱が溢れかえるまでに次々と袋を交換していきます。

今年は21人のみなさんにお手伝いいただき、120ℓのごみ袋に燃えるゴミ43袋、空き缶4袋、空きビン1袋、空きペットボトル6袋を回収することができました。平日、さらには延期となったこともあり、例年よりは少なめのごみではありましたが、何もなければその大半が散乱していたのかもしれません。みなさん、ご協力いただきありがとうございました!

また、花火大会の翌日10日(木)早朝からは、多くの市民ボランティアの皆さんとともに、早朝清掃にも参加しました。プロジェクト保津川チームには、保津川下りの船頭さんも参加してくださいました。

早朝清掃で見つけた残念なごみその1。いくつかの屋台ではデポジット制度にご協力いただけなかったようで、シールが全く使われていないまま捨てられていました(そしてこういうお店のごみは、分別もされていません・・・)。そしてまだまだ減らないプラスチック製のうちわ。どうせなら竹や木で作っていただいたら捨てられることもないのに、もったいないことです。そして、祇園祭などの京都市内のイベント、あるいは大阪の天神祭に出店していた屋台でしょうか。リユースカップがいくつか捨てられていました。

そして食品のごみもたくさん。売れ残ったら捨てるしかないのはわかりますが、せめてきちんと分別しておいてほしいものです。ハンバーガーのパンズをごみ袋にまとめてくださっているのは、桂川亀岡市長。市長に就任される前から、保津川の清掃活動にも熱心に参加いただいていますが、ごみの分別も手馴れた手つきでどんどんと。市長さんが先頭に立って活動してくださるのは心強い限りです。

集めたごみは、最後は清掃業者さんにバトンタッチ。今年は今まで以上に分別が進んでいて、埋め立てごみに回さないといけないごみが少ない、ということでした。

日本で初めて「プラスチックごみゼロ」を目指す亀岡保津川市民花火大会。道のりはまだまだ遠いですが、これからも頑張っていきたいと思います。応援いただいたみなさま、ありがとうございました!!

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