2011/03/13
第39回定例清掃会が開催されました!
今日13日(日)、保津川・山本浜(亀岡市篠町)で、第39回定例清掃会が開催されました。春らしいぽかぽか陽気の中、今回も大勢の方にお集まりいただき、わいわい賑やかなお掃除会、その様子をご紹介します。
今回の定例清掃会は、かつての川湊、保津峡の入り口に当たる「山本浜」で行いました。保津浜と並んで保津川水運の重要な川湊であった山本浜、これから「保津川かわまちづくり」の中では、かつての「浜」の景観をよみがえらせよう、と計画されています。
そのきっかけのひとつに、と地元の篠町自治会ではゴールデンウィーク中に山本浜にたくさんの鯉のぼりをあげよう、と計画されています。今回の清掃会では、開会式で篠町まちつくり推進会会長・藤田修会長より、その際はぜひ協力をおねがいしたい、と参加者のみなさんに呼びかけていただきました。
さて、手に手にゴミ袋をもって清掃開始。今回は、山本浜から少し上流部に移動しての清掃ですが、途中の道ばたにもいっぱいポイ捨てのゴミがたくさん。それを一つ一つ拾っていきました。
さて、先日ご紹介した管理用の新しい「沈下橋」を渡って、上流側に移動して、本格的に清掃開始です。このあたりは川が右に大きくカーブしている外側、たくさんのゴミが漂着しています。
現在、このあたりの工事を担当されている京丹波町の樹山工業のみなさんもボランティアに駆けつけてくださいました。イバラがからまるテトラポットの上を歩いて次々とゴミを拾い上げてくださってたので、「気を付けてくださいね!」と声をかけたら、「いつももっとキツイところやってるから大丈夫!」と力強いお返事、ありがとうございます!
さきほどの写真でみなさんが作業されているところを遠くから眺めたのがこの写真。ちょうどトロッコ列車がやってきました。春らしいぽかぽか陽気の中の作業、額にあせがにじんできます。
春の開幕を迎えて最初の日曜日、保津川下りの船もどんどん下っていきます。船頭さんからは「今日は川のゴミ掃除をしてもらってます!」とお客さんに紹介して頂くと、お客さんたちからは口々に「ありがとう~!」「ご苦労様~!」と手を振りながら声がかかります。いつものことながら、こうして感謝の言葉をいただけるのも、保津川でのお掃除の気持ち良いことのひとつですね。
さて、今回の保津川の河川改修工事にともなって伐採された竹林の下から、石垣が現れました。この石垣、今からちょうど400年前に丹波亀山藩の藩主であった岡部内膳守長盛が築いた「下内膳堤」の、まさにその石垣です。
そこで、今、保津川で進められている「保津川かわまちづくり」を担当されている松崎敏之・京都府南丹土木事務所河川砂防室長に、簡単に解説をしていただきました。
現代風にいうと、いわゆる水制工であるこの下内膳堤、土木工学的にいうと、かなり「変な」構造物らしいです。今は流失してしまいましたが、かつては60mほど下流方向に堤が伸びていたのですが、そういう構造だと大雨で増水して川の流れが堤を越えてしまった時に、堤防が一気にえぐられてしまうそうです。
ところがこの保津川の場合、すぐ下流には保津峡という狭窄部があり、堤を越えるほど増水したときには、そもそも水が逆流してきているので浸食が起こらず、水位の低い時には水運のための一定の水量・水深を確保できる、この川のことを知り尽くした設計で、現代の河川工学的にも非常に興味深いものだそうです。
今後はこの下内膳堤も、貴重な歴史遺産として修復し、かつての姿が甦るそうですよ!
さて、たくさん集まったゴミは、ラフティングのインストラクターの方が用意してくださったトラック?(名前を教えてもらうと、トップカーっていうそうです)で運んでいただきました。ありがとうございます!
最後にみんなで記念撮影。地元の篠町自治会や住民のみなさん、学生さん、保津川下りの船頭さんにラフティングのインストラクター、行政や建設会社の方、そして会員のみなさんなど、今回も51人もの方にお集まりいただきました。
さて、いつもお楽しみのお茶とお菓子です。今回は手作りドーナッツです。
今回は、20Lの土嚢袋に62袋ものゴミが集まりました。
そのほかにも、タイヤが3つ、ホームカラオケセット、掃除機、すだれ、胴長靴、長机、工事用ゲート、折り畳み机の脚、そしてマンホールのふたなんてものも。いつものことながら、いろいろなものがあるもんです。
清掃会終了後には、自治会のみなさんと土木事務所の方が、こいのぼりの掲揚を予定している場所の測量をされていました。着々と進む準備、今から5月が楽しみですね。
さて、今回の清掃会では、このブログでもお知らせしていた通り、東北地方太平洋沖地震の被災者支援のための義援金の募金を行いました。集まった金額は、54,750円!こつこつ貯金箱で集めたお小遣いを募金してくれた小さなお子さんもありました。みなさま、ご協力ありがとうございました。明日、亀岡市役所にお届けする予定ですので、改めてこのブログでもご報告します。
日に日に明らかになる被害の大きさに、ただただ驚くばかりですが、1人でも多くの方が助かり、1日も早い被災地の復興をお祈りします。