2010/01/08
筏復活プロジェクトで運んだ材木が車折神社の玉垣に!
昨年9月の保津川筏復活プロジェクトで運んだ材木が、京都・嵯峨の車折神社の玉垣として活用していただけることとなり、その完成を知らせる記事が京都新聞に載りました。
保津峡筏流しの丸太使い玉垣新調 車折神社・大国主神社、25年ぶり
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2010010800040&genre=J1&area=K1H
昨秋に約60年ぶりに再現された保津峡の「筏(いかだ)流し」の丸太を使い、車折神社(京都市右京区)境内の大国主神社の玉垣がこのほど、25年ぶりに新調された。車折神社の周辺には、かつて筏で運ばれた木材を扱う貯木場や製材屋があり、筏流しを再現した亀岡市のグループ「京筏組」が活用を申し出ていた。
大国主神社の社殿を囲う玉垣がちょうど老朽化したため、高田亘宮司(63)が申し入れを快諾した。昨年9月9日に行われた筏流しで嵐山に着いた丸太のうちヒノキの13本をもらい、11月から工事を行った。合わせて社殿と鳥居の汚れも落とし、隣にある辰巳稲荷(いなり)神社の鳥居も改築した。
筏は、トラックや鉄道輸送に代わるまで丹波地域の木材を京都に運ぶ主要な手段だった。その伝統を再現し、木材の流通を新たに作ろうと、NPO法人(特定非営利活動法人)「プロジェクト保津川」や亀岡市文化資料館などが京筏組を作り、筏流しに取り組んでいる。
玉垣の新調に、高田宮司は「復活しようと頑張っておられるその成果をいただけ、大変うれしい」と語り、NPOの早田和仙(かずのり)理事(34)は「筏流しによる木材流通の第一歩。うちも使いたい、と言ってくれる所が出てきてほしい」と話している。
(京都新聞 2010年1月8日(金))
車折神社に材木を使っていただけることが決まったのは、昨年の6月のことでした。
今回の記事は、地元亀岡だけではなく、京都市内版でも大きく紹介していただけました。これをきっかけに、地域の材木を地域で使っていく材木の「地産地消」の輪が広がっていくといいですね!単なる再現イベントだけではなく、筏を通じて人や資源のつながり、そういったものも甦らせされれば、と思っています。