2011/04/29

「くじけないで東日本、支えようみんなで」保津川・山本浜にこいのぼりが泳ぎます!(4/30-5/6)

Dscn5873

保津峡の入口、山本浜。かつて川湊として栄えたこの場所に、明日4月30日から5月6日まで、たくさんの「こいのぼり」が泳ぎます。

このイベントは、私たちもいつもお世話になっている、地元・亀岡市篠町自治会の町つくり推進会のみなさんが主体となって開催されるものです。今日はその準備作業が行われ、私たちプロジェクト保津川のスタッフも参加してきました。

Dscn5859

朝9時に、篠町自治会館に、役員さんや各区長さん、ラフティングのインストラクターのみなさんが集合。まず最初に、作業の全般的な注意が伝えられます。みなさん、かなり本気モード。

Dscn5866

そして、車に分乗して会場の山本浜に移動です。今回掲揚する鯉のぼりの棹は、全部で49本。前もって、役員さんたちが町内の放置竹林から10m程度の長さの竹を切り出して、会場に運び込んでいただいてました。予備も含めて60本以上の竹。これだけでも相当な数です。

Dscn5868

まずはその竹を、立てる場所の地形や風向きなどを考慮して計算された長さに切っていきます。普段から里山整備などに活躍されているみなさん。プロも顔負けのスピードで、手際よくどんどん作業を進められていきます。

Dscn5881

別の場所では、支柱となる杭を打ち込む作業も進められていきます。今回のイベントを中心になって進められたのは、退職された世代のみなさん。「高齢者」どころか、若者顔負けのパワーには脱帽です。

Dscn5888

Dscn5907

掲揚用のロープや滑車を取り付けた竹を立て、杭に番線で結びつけ、3方向からロープで支えてやって、一丁上がり。チームプレーでてきぱきと作業が進められていきます。

Dscn5892

最初は、「ほんまに午前中で終わるんか~、無理やろ~!」といったノリだったのですが、なんのその。川を下っていく船に手を振りながらちょっと一服、なんて余裕も。

日本の高度経済成長を支えてきた「企業戦士」の力、いまだ健在!なんていったら失礼でしょうか。

気持ちの良い青空と新緑、川の音、そして船頭さんが櫂を引く音。まぎれもない21世紀の、しかし400年変わらない保津川の「音風景」です。子供のころ、仕事で忙しかった父に代わって、母に連れられてお弁当を持ってこの河原に連れてきてもらったことを思い出しました。

Dscn5896

どんどんどんどん、作業は進んでいきます。トロッコ列車のお客さんも「何をしてるんだろう??」と興味津々。

Dscn5903

ある程度出来上がったところで、1本の棹でテスト。事前に別の場所でテストされていたとはいえ、やはり実際にやってみると「想定外」のことも起こります。

実は今回は、もともと竹竿はすべて10mほどの長さを予定されていました。しかしこの山本浜は風が強く、特に最上段の鯉のぼりはまともに風を受けてしまいます。万が一、ロープが切れて、すぐそばのJRの架線にでも絡まったら大変ということで、風向きや見映えを考慮して長さを場所ごとに変えることにされました。昔から住んでいたからこそ分かる知恵、こういう知恵の積み重ねが、安心・安全なまちづくりにつながるのでしょうね!(ちなみに亀岡市は国内で初めてWHOのセーフ・コミュニティの認証を受けましたが、その際のモデル地域がこの篠町です)

224675_104928786261884_100002342885

風が吹くと、鯉のぼりが気持ちよく泳ぎ始めました。たった1本だけですが、それでも大きな達成感がありました。

222185_104928829595213_100002342885

全部の棹にこいのぼりが泳ぐと、どんな光景が広がるのでしょうね!今からわくわくします。

Dscn5932

このイベントは、今年初めて開催されます。当初は子供の日にあわせて、そして今年で開業20周年を迎えるトロッコ列車を地元でもお祝いしよう、という趣旨で企画がスタートしました。その中で起こった東日本大震災、被災地では鯉のぼりどころではない子供たちもたくさんいるのでは、ということで、このまちからもメッセージを伝えよう、ということになりました。役員さんたちの話し合いの結果、

「くじけないで東日本、支えようみんなで」

と書いたのぼり旗や横断幕を掲げよう、ということになり、そのテストもおこなわれました。

Dscn5856

また、市内の各小中学校や幼稚園、保育園の子供たちが書いたメッセージ入りの鯉のぼりも、山本浜やJR馬堀駅に掲揚されます。上の写真は、自治会で出番を待つ、子供たちの手作り鯉のぼりです。

Photo

(4月17日 京都新聞)

当初の予定では5/1~5/6までの掲揚期間でしたが、鯉のぼりだけは前倒しして明日の午後から掲揚することになりました。また、5/1(雨天の場合は5/3)には、ファミリー写生大会やお餅つきと振る舞いが行われます。

S

京都府亀岡市篠町自治会、篠町まちづくり推進会では、この度、京都亀岡 保津川山本浜(嵯峨野観光鉄道トロッコ亀岡駅北側)にて、子どもの成長を願って鯉のぼりを掲揚します。

また、篠町内の小・中学校5校の児童生徒が制作し、東日本大震災で被災された地域の子どもたちに励ましのメッセージを、こいのぼり掲揚会場の最寄駅、JR馬堀駅前にて展示いたします。

5月のゴールデンウィークは、お近くの京都丹波地域へお出かけ計画を立ててみませんか。

期 間: 5月1日(日)~5月6日(金) 鯉のぼり掲揚

場 所: 亀岡市篠町 山本浜(トロッコ亀岡駅北側)

主 催: 亀岡市篠町自治会  篠町町つくり推進会

協 力: 京都府南丹広域振興局 南丹土木事務所、亀岡市まちづくり推進部 桂川・広域交通課、亀岡市教育委員会、保津川遊船企業組合、西日本旅客鉄道(株)亀岡駅、嵯峨野観光鉄道(株)、馬堀駅前商店会、NPO法人プロジェクト保津川

今年のGWはぜひ保津川・山本浜へお越しください!

 

コメントを残す