2010/02/17
保津町・愛宕谷で植樹が行われました!
定例清掃会が行われた14日(日)、プロジェクト保津川スタッフはもう一つのイベントにも参加してきました。そのイベントとは、亀岡市保津町の「愛宕谷」で行われた植樹事業。地域のみなさんによる里山再生プロジェクトです。
桂川クリーン大作戦とちょうど時間が重なったため、スタッフの間で手分けしてこちらにも参加しました。この場所は、保津町から愛宕山へ通じる沢沿いの場所で、以前に電力会社が工事用のヘリポートとして使っていた場所です。現在は更地になっているのですが、豊かな里山を再生しよう、と子供たちの手によって、ドングリの苗木が植えられることになりました。
今回植えられたドングリの苗木は約350本。地元の主婦の方が育てられた苗木や、緑の少年団で育てられた苗木です。
自治会のみなさんや府の職員のみなさんの指導のもと、手に手にスコップを持って穴を掘って苗木を植えていきます。最近、亀岡の周囲の山でも広葉樹林の荒廃が進み、山の植生が大きく変わってきています。
長い年月の間、薪や炭を取るために人が適度に森を利用することではぐくまれてきた里山の生態系、人の手が入らなくなったことでその生態系もどんどん崩れてきています。ちなみに里山は英語でも satoyama と表されるんですよ。
亀岡の女性、里山復活にひたむき
ドングリ苗木、自宅で栽培8年
プラスチック製のポットにドングリを植え、苗木を育てる石川さん(亀岡市保津町)広葉樹が茂る里山の復活を目指し、京都府亀岡市保津町の女性が、自宅の庭でクヌギやカシの苗木を育てる取り組みを8年前から続けている。ドングリを芽吹かせては山にかえす地道な活動で、14日に市民にも参加を呼び掛け、地元の山で苗木の植林を行う。
■14日に植樹活動、参加呼び掛け
保津町の主婦石川☆子さん(75)。世界各地で植林活動を続ける宮脇昭・横浜国立大名誉教授の講演を聴き「動物がすめない山の現状を変えることができれば」と、2002年から独学で苗木栽培を始めた。
各地の森を訪ね歩いてドングリを集め、これまでに千本を超す苗木を芽吹かせた。NPO法人を通じて京都市内の山に移植してきたが、亀岡の山にも帰そうと計画。同市西別院町の小学生でつくる「西別院町緑の少年団」が05年に育てた苗木の植樹場所を探していることを知り、同少年団や保津町自治会、府南丹広域振興局と協力して保津町内の山に植えることにした。
植樹場所は、電力会社がヘリポートとして使っていた山間の空き地約2500平方メートル。緑の少年団が育てた苗木と合わせて約350本を植える予定で、地元の小学生や市民にも参加を呼び掛ける。
「講演を聴くまで、日本の山はスギやヒノキに覆われて美しいと思い込んでいた」という石川さん。「子どもたちに木を育てる大切さを学んでもらいながら植樹を続け、亀岡にドングリの森を復元していきたい」と話している。14日は午前9時に保津町自治会館前に集合。参加申し込みは同自治会TEL0771(22)0810。
☆はネへんに喜、☆(さち)子さん
京都新聞 2010年2月5日(金)
今回の苗木を育てられた方が新聞で紹介されていました。こういう取り組みが少しずつ広がっていけばいいですね!