2010/03/19

第3回環境教室「はたらく水車復活まつり」を開催しました!

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先週の日曜日、第3回環境教室「はたらく水車復活まつり」を開催しました。前日は、朝方雨がぱらついて、曇りがちの天気だったのですが、当日は、本当に雲ひとつない快晴で、たいへん穏やかでのどかな一日でした。さて、会場の様子はどうだったのでしょう?

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これが、復活した「はたらく水車クルクルトントンくん」。

花火の音で、はたらく水車復活まつりがはじまりました。まずは保津小学校の生徒さんらによる太鼓の演奏でにぎやかなオープニングで幕を開けました。

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今でも所々で水車を見かけるよと思われるかもしれませんが、今、日本で粉をひいたりして働いている水車は、ごくわずかなのだそうです。単に景観として水車がつくられたのではなく、粉をひいたりして働くこともできる水車が復活したんです。

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水車小屋のまわりには、来賓の市長さんらによって、柳を植えて景観づくりもおこないました。

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今回、プロジェクト保津川は、環境教室として保津の生き物紹介という形での共催でした。亀岡には田園地帯が広がっていますが、こうした農地の育む自然が近年注目を集めています。人が利用している農地であっても、そこは、さまざまな生き物たちが暮らす環境なのです。今回は、こうした農業が育む自然を紹介させてもらいました。

昔は、水車小屋で保津特産の保津小麦を挽いていたそうです。今でも、春先には小麦畑がたくさんみかけます。そこで、まず紹介したのは、小麦畑や田起こし前の水田に普通に見られる「ヒバリ」。 小麦が育った麦畑は、ヒバリ達にはちょうど良い隠れ家になっているようで、小麦畑では、たくさんのヒバリを見ることができます。

亀岡の水田や水辺には、白鷺がたくさんいます。普通に白鷺と言いますが、正式な名称としてシラサギという名がついた鳥はいません。白いサギ類を総称して白鷺と読んでいます。亀岡では、日本で見られる4種の白鷺、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アマサギを見ることができます。ダイサギ、チュウサギ、コサギというのは、あまりに芸の無い名前ですが、大きさ通りに名前がついています。

亀岡でもっともよく見かけるのは、チュウサギではないでしょうか。亀岡にいると、ごく普通のこのチュウサギですが、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。京都市内を流れる鴨川でも白鷺を見ることができますが、鴨川にいるのはダイサギとコサギばかりで、チュウサギを見ることはできません。このチュウサギ、カエルを好んで食べるそうで、亀岡の水田地帯には今でもこうしたチュウサギの餌となるカエルがたくさんいるので、いまでもチュウサギが普通に暮らしているようです。このほかに、春先の水田では、田植え前にケリという鳥が繁殖し、ヒナを育てたりしています。また、農事組合法人ほづさんが、販売しているお米、

「あゆもどきの里 ほづのひかり」の名前の由来のアユモドキも、水田に水を引くために灌漑するときにできる水たまりで繁殖しています。豊かな農業生産だけでなく、こうした自然をも育む農業を長年続けてこられたことを活かして、これからも保津の農業はがんばっていこうとしています。

今回のイベントでは、保津の食べ物をいろいろと楽しめました。振る舞いあり、試食あり、そして、野菜、お米、保津のあたらしく開発された産品の即売会もあり、好評でした。

まずは、振る舞いの無漂白の保津小麦でつくったおうどん。300食以上がみなさんのおなかに入ったそうです。保津町の方々がお手伝いで、おうどんを振る舞っておられます。

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参加した会員さんも、おいしそうです。無漂白だからか、ちょっと素朴な香り良いおうどんでした。

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途中、Once More Please さんらの演奏もはさんで、のどかな時間がゆるゆるながれていました.

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こちらは、昨年、復活した木造船。プロジェクト保津川でも筏を復活させたり、保津町は復活させる伝統にことかきませんね。木造船は、菜の花をいっぱいに盛って、春の雰囲気満載です。会員さんたちも、のどかな春の雰囲気を楽しんでいただけたのではないでしょうか。今回、環境教室として、鳥や魚を紹介させてもらいましたが、農地やその自然が作り出す、保津の人たちののどかな雰囲気を味わえたことこそが、ほかでは体験できない豊かな時間だったのではないでしょうか。

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最後に、かきもちを揚げるところを手伝わせてもらっている私です。保津町の方々に、かき餅の作り方や揚げ方(二度揚げするそうです)などを教わりながら、のどかな春の時間を楽しみました。今回は、プロジェクトの理事や、学園大学の学生さんらに裏方のお手伝いを頼んだのですが、こういう体験こそ会員さんたちに楽しんでもらいたかったなぁと思った次第です。

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