2010/02/13

第1回南丹美しいみち・かわづくり交流会議が開催されました!

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今日(13日)は、ガレリアかめおかで南丹地域で道路や川の環境保全活動に取り組む団体が集まって「第1回 南丹美しいみち・かわづくり交流会議」が開かれました。

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この交流会は、京都府南丹土木事務所管内で道路の清掃活動などをおこなう「さわやかボランティア・ロード事業」や、川の清掃活動を行っている「南丹ふるさとの川愛護事業」に参加している自治会やボランティア団体、NPOなどが初めて一堂に会して、まずは「顔の見える関係」を作ることから始めよう、と行われたものです。

交流会には、道路から19、川からは18の合計37団体が集まり、それぞれの活動紹介や意見交換が行われました。

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プロジェクト保津川からは、保津峡の漂着ゴミの現状や、現在亀岡市内の自治会のみなさんと取り組んでいる保津川ゴミマップ事業などを紹介させていただきました。

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ほかにも、さまざまな地域での取り組みが紹介されました。たとえば、茅葺き集落で有名な美山町から来られた団体からは、もともとは村の山の日役を行っていた集落の組織が母体となって、道路のゴミ拾いなども行うようになり、現在では「まち全体が高い環境意識」を持ってさまざまな人たちを巻き込みながら活動されている、といった事例などを紹介していただきました。

ちなみに美山町には現在、年間70万人もの観光客が訪れるそうなのですが、車だけではなく、今後は気軽に自転車や歩いて回れる道を作れれば、ということも
おっしゃっていました。「50年、100年先の私たちの子孫に何かを残せるようなことをやっていきたい」とおっしゃっていたのが非常に印象的でした。そう
いう人々の意識が、全国からたくさんのお客さんを集めるまちづくりにつながっているのでしょうね!

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茅葺き民家群で有名な南丹市美山町北集落前を流れる美山川。この美山川では、昨年、「美山川やすらぎのかわづくり」という計画がまとめられました。

この計画、読めば読むほど、保津川でもこんな「かわづくり」を出来たらなあ、と思う、素晴らしい内容なのですが、現在ではその実現に向けた具体的な作業が始まっています。

美山川整備で住民、知恵絞る 南丹でワークショップ

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かやぶき民家の景観を生かした河川整備について意見を出し合う住民ら(南丹市美山町中・知井会館)

かやぶきの里で知られる京都府南丹市美山町北地区の美山川(由良川上流域)の河川整備について考えるワークショップが、同町中の知井会館でこのほど開かれた。

美山川については昨年、府南丹土木事務所や地元振興会などでつくる検討委が「川づくり計画」を策定した。北地区には、景観を生かし水辺に親しむ案を想定。ワークショップは、具体化に向け同事務所などが開いた。

会合には地元住民や漁協、振興会関係者ら約20人が参加。土木事務所職員が課題などを説明した後、3班に分かれグループ討議を行った。遊歩道の整備や川を渡る飛び石の敷設、樹木伐採で見晴らしを確保する、などの意見が出た。

2月中にも2回目を開催し、具体案をまとめる予定。早ければ来年度中に一部工事を始める。計画全体は、魚の遡上(そじょう)改善や砂防ダムの保全などを含め、2013年まで5カ年で行う。

京都新聞 2010年2月13日

こういう取り組みが進む陰には、合併前の旧町時代から、行政職員の方も、住民の方もフラットな関係で議論をできる土壌が美山には作られていたから、とも伺います。

今回の交流会のような、普段はばらばらに活動している地域・団体のみなさんが一堂に会して意見交換を行う取り組みは、亀岡を含むこの地域ではまったく初めてのことです。正直なところ、残念ながら行政の方も、それぞれの団体の方も、まだどう話をしたらいいのか掴みかねていて、率直な意見交換、ということまでは出来ていなかったようにも思います。

それでも、何はともあれ、今までになかった大きな一歩として、今回の交流会は大きな意味を持つものだと思いますし、これから、私たちも流域の他の地域・団体のみなさんとより連携を深めて保津川をきれいにしていきたいなぁ、と、改めて感じました。

さあ、明日はバレンタインデーの定例清掃会、みんなで「世界の名勝・嵐山」をきれいにしましょう!会場でお会いできることを楽しみにしています!

第1回南丹美しいみち・かわづくり交流会議が開催されました!」への2件のフィードバック

  1. 早速に交流会の件をアップしていただきありがとうございます。また遅くまでお疲れさまでした。おっしゃるとおり、もう少しざっくばらんに話せるような雰囲気づくりが必要だったのかなと思います。

  2. >T.Mさま
    こちらこそ、ありがとうございました。課題はいろいろとあったとは思いますが、何よりも大事な第一歩を記せたのではないか、と、今回の交流会を実現していただいた皆様には感謝しております。
    行政の方も、そして私たち流域住民も、お互いにこういう経験を重ねて、「ざっくばらんに議論する」ことにもっともっと慣れていければいいのかな、と思いました。
    今後ともよろしくお願いいたします。
    (H)

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