2009/03/11

保津川下りが“春の川開き”を迎えました

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保津峡に春の訪れを告げる保津川下りの「川開き」が昨日10日に催されました。

朝から晴天に恵まれた亀岡市の保津川下り乗船場には、9時から始まる開幕セレモニーに乗船客や各関係者約200名がお越しになり、今年のシーズン開幕を盛大に祝いました。今年のイベントスタッフに当たっている私は朝の7時過ぎには乗船場入りし、開幕セレモニーのセッティング等の準備に追われる忙しい一日となりました。、

今年の川開きは朝9時に乗船所の桟橋で行なわれる神主さんの御祓いの儀式で幕が上がります。船頭全員で「川の神様」に今シーズンの安全運航と商売繁盛を祈願しました。

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儀式のあとは、堤防横に設置された特設ステージに場所を移し、開幕を盛り上げるイベントが披露されました。

今年は地元・保津保育園の園児達による和太鼓の演奏の後、人気の「浪花の猿回し」が登場。愛くるしい猿の花子の素晴らしい演技と師匠のユーモアあふれるトークの掛け合いに会場は驚嘆と笑いの渦に!

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その後、よさこい踊りと南京玉すだれの華やかなイベントが続き「春の開幕」に花を添え、訪れた観光客の目を楽しませて下さいました。

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また、今年は目玉イベントとして46年ぶりに復元・新造された保津川下りの木造船による「曳き舟」の再現が行なわれました。

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この船を操る船頭は当時の船頭衣装に扮して伝統的な雰囲気を演出し、訪れた人に「保津川下りの歴史」をアピールしました。編み笠に蓑をまとった江戸時代の船頭さんが登場で、観光客のみなさんは大喜び、一緒に記念写真を撮影されていました。この衣装も、亀岡市文化資料館の協力で、忠実に再現されたものなんですよ。

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その木造船には、かつて丹波の豊かな恵みを京の都まで運んでいた荷船の姿を再現すべく、米俵が積み込まれました。そして、一般の方には初公開となる「曳き舟」の準備の為、一足先に乗船場を出航です。朝日を燦然と受け、きらきらとまぶしい水面の上を滑るように下って行きました。

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開幕の一番船は毎年「旭和太鼓船」で決まりです。威勢のよい太鼓の音を川一杯に響かせながら今年の一番船が出航。その後ろから招待船と一般の乗船客を乗せた「花飾り祝い船」が12艘も連なり、春を感じさせるさわやかな風が吹く、保津川渓谷を嵐山目指して下って行きました。

途中、一時的な通り雨が降ったものの、比較的天気に恵まれた「春の開幕」になったと思います。「川開き」が終われば、いよいよ保津川の観光のシーズンの始まりです。一足早く、1日に運転を再開した「嵯峨野観光鉄道・トロッコ列車」のみなさんも一緒に、ますます保津峡を盛り上げていきたいものです。

(T)

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