2010/03/22

保津川の支流・西川の浚せつ工事が始まります

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保津川の支流、亀岡市篠町内を流れる西川の浚渫工事が間もなく始まるようです。工事に先立って河道内に繁茂していた草木の伐採と大量の漂着ゴミの除去が行われていましたので、その様子をちょっとだけレポートしてみます。

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この西川、亀岡市内を流れる川の中では水質・ゴミともにワースト1と思われるほどの“汚い”川です。昨年末に篠町自治会のみなさんと一緒に行ってきた調査でも、大量のゴミが投棄されたり漂着していることが確認されました。

ここ数日、作業をされているなあ、とは通りかかったときに気付いていたのですが、運よく今日は作業されている方がいらしたので、少しお話を伺うことができました。

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現在は、川の流下能力を高める浚渫工事に先立って、河道内にたくさん生えていた木や、草を刈り取るとともに、ゴミも撤去する作業を行っているとのことでした。大量のゴミに、作業員の方も「いや~、やりがいがありまっせ(笑)」と苦笑されていました。

小さなものまで、丁寧にゴミを集めてくださっている姿に、本当に脱帽です。

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歩いてみると、あるわあるわ、ゴミの山。物干し竿の台に、自転車、バイク、もうなんでもあり(笑)プロジェクト保津川でも冬の間にここの掃除をしたいなあ、と話し合っていただけに、感謝です。

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ただ、これが根本的な解決になるか、というとちょっと話は変わってきます。たくさんのゴミが草木にひっかかり美観を損ねていることは確かですが、これらがなくなってフラットな川になると、流下能力=ゴミの運搬能力が高まることもまた事実。現在までの状況は草木がいわばゴミの「フィルター」の役割を果たしてくれていた、ともいえるわけです。根本的にゴミがなくならない限り、大雨のたびにより回収が困難な保津峡の谷間へとゴミが流れ込むことになります。ゴミ問題の解決のためには、根本的な対策を考えないとどうしようもないのですね。

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あと、この西川は「汚い、汚い」と私も含めて住民も思っていますが、そうはいっても魚もたくさん居るし、カワセミやいろいろなカモ、サギなど生き物の姿の豊かな川でもあります。そしてこのすぐ上流部では夏になるとたくさんの蛍が飛び交っています。

安全のための工事も、彼らの数少ない生息場所に配慮したものであってほしいな、と思いました。

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