2009/07/19

天若湖アートプロジェクトの準備が着々と進んでいます

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ダムに沈んだ村の夜景を甦らせ、ダムのことをみんなで考えよう、と4年前に始まった「天若湖アートプロジェクト」が今年も近づいてきました。昨日(18日)には、学生スタッフが亀岡市文化資料館に集まって、湖面に浮かべる「あかり」の作り方講習会が行われました。

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この天若湖アートプロジェクト、もともとは下流の京阪神地区への水供給と洪水防止を目的に建設された日吉ダムの人造湖「天若湖」の湖面利用についてアイデアが募集された際に、ある学生さんの提案から始まったもので、今年で5回目を迎えます。

そしてついに今年は水没した5つの集落すべてを再現することになり、これまで以上の「あかり」が必要になりました。これまでのあかりは、ベニヤ板とペットボトルを利用して作られていましたが、作り方が煩雑なうえ、防水加工が不十分で水没してしまうものも少なくなかったことから、今年は一から構造を見直し、制作方法も簡素なものへと生まれ変わりました。

昨日の講習会では、京都や大阪から集まった学生スタッフに、制作方法を詳しく解説しました。そして各大学に持ち帰り、それぞれのチームが手分けしてあかりを制作します。

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作り方は実は至って簡単、御覧のように100均ショップで売っている容器のフタをくりぬき、そこにガーデンライトから取り外したソーラーライト・ユニットを固定し、防水加工を施します。フロートとなる株には石膏を流し込み、重りとすることで安定するようにします。そしてタイラップを結びつけ、カラビナを使ってロープで決められた位置に固定するのです。

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出来上がった「あかり」の試験点灯。一つ一つはこんな簡素なものですが、かつて家々があった場所に一つずつ並べると、風景の中に「むら」が甦り、私たちに大きな感動を与えてくれるのですから不思議なものです。

今年の天若湖アートプロジェクトは8月8日・9日の2日間にわたって行われます。5集落の再現、そして初めての2夜にわたる「あかり」再現、と初めてづくしの今年のイベント。風景という大きなキャンパスに描き出される、かつての村の風景をぜひご覧ください!

天若湖アートプロジェクト実行委員会:http://amawakaap.exblog.jp/

(H)

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