プロジェクト保津川

保津川を文化的景観へ!桂川孝裕さんが京都府議会で代表質問!

2009/12/04

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本日4日、亀岡市選出の京都府議会議員・桂川孝裕さんが、11月の京都府定例府議会で「保津川の重要文化的景観」選定について代表質問に立たれます。(上の写真は小鮎の滝を行く保津川下り。水路のように作られた石垣が、船を通すために角倉了以によっ400年前に築かれた「水寄せ」です)

桂川さんは、保津川開削400周年記念事業に始まった保津川の環境保全活動にも熱心に取り組まれ、プロジェクト保津川も一会員として積極的に応援していただいています。

今回質問される「重要文化的景観」とは

『地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地で我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの』(文化財保護法第二条第1項第五号)

簡単にいえば、長い歴史の中で形成されてきた地域の文化景観の中で、価値が高いと認められた地域景観について保護していく制度のことで、正しい景観評価に基づき、地域の手で守り、次世代へと継承していくことを目的とします。この制度は平成17年4月1日に文化財保護法の一部改正により施行されたもの。この制度に選定されると、景観保存活用のために行われる調査や保存計画策定整備、普及・啓発活動などさまざまな事業に、国からの経費補助を受けることもできます。

保津川水運には1300年以上という長きに渡り、都を支えてきた水運の歴史があります。そんな保津峡には、筏や船の運航に必要だった石垣や護岸工など江戸時代の河川整備の跡が今もたくさん残っています。これらの「史跡」は、当時の高度な技術で作られた、非常に歴史的価値の高いものでもあります。

しかし、人工的に造られたものは“永遠”ではありません。特に厳しい自然条件の中、今、保津峡の「史跡」は、崩落し喪失してしつつある危機的な状態にあるものも多く見られます。

長らくこの国の中心であり、今も世界的に注目される独特の文化風土を持つ“京都”の造営、あるいは都の人々のまたは生活必需品など物資供給に寄与した「保津川水運」は、京都そして丹波地方の暮らしを守ってきた「文化的景観」に値するものではないでしょうか。

しかし、これまで保津川水運の歴史はあまり注目されることはありませんでした。保津川下りやトロッコ列車にお越しになったお客さんに聞いてみても、何百年という歴史のある川下りだということをご存知の方はほとんどなく、いわば「ただの観光川下り」と思われています。そしてそれは、地元の多くの亀岡市民にとっても、残念ながら同じような状況です。

京都市の伏見城近くの宇治川で見つかった、秀吉によって作られた「太閤堤」は、発掘からわずか2年で国の史跡指定を受けました。それとほぼ同時期の江戸時代初期に作られた、保津川に水運を開くために作られた「水寄せ」や「石張り」、「綱道」は、決して「遺跡」などではなく、いまだに現役として機能しています。しかし、残念がらその歴史的価値を顧みられることもなく、今、崩壊の危機に瀕しているのが現状です。

宇治川太閤堤跡 史跡に  文化審答申 07年発見、スピード決定

P2009051500161 国の文化審議会(西原鈴子会長)は15日、宇治市の宇治川太閤堤(たいこうづつみ)跡など10件を史跡に指定するよう塩谷立・文部科学相に答申した。京都府内の史跡は84件(特別史跡3件を含む)となる。

宇治川太閤堤跡は、豊臣秀吉が1594年の伏見城築城に伴い築いた堤防。一昨年からの発掘調査で宇治川右岸の約400メートルが発見された。極めて保存状態が良く、城郭のような石垣を積み、水流を調節する「石出し」を備え、当時の技術水準の高さを示している。

宇治川は本来、旧巨椋池東側に流れ込んでいたが、堤の造営で伏見城下を通って淀川に流れ込むようになり、伏見が京の外港として発展するきっかけとなった。

史跡に指定されるのは、宇治川の旧河川跡など堤周辺の地形を含め、2万2584平方メートル。当初、民間の住宅地となる予定だったが、事業者の同意が得られたため、発見からわずか1年8カ月で指定が決定した。宇治市は史跡公園として整備する方針という。

滋賀県では、近江大津宮錦織遺跡と甲賀郡中惣遺跡群の二史跡で追加指定が行われる。

このほか、審議会は、別府温泉の観光名所「別府の地獄」(大分県別府市)や、アイヌ語で「美しい・形」を意味する景勝地「ピリカノカ」(北海道名寄市、石狩市)など4件を名勝に指定するよう答申した。アイヌ語表記の名勝指定は初めて。

京都新聞 2009年5月15日

今日の桂川さんの代表質問が、保津川の文化景観とその裏にあった人々の営みの物語を後世へ未来永劫、残していく第一歩となることを期待したいところです。

本日の定例府議会と桂川議員の質問の模様は「KBS京都放送」でもテレビ中継されます。京都地域の方は、是非、ご覧下さい。

11月定例京都府議会中継
KBS京都放送 午後1時~5時まで
桂川議員の質問は午後2時ごろの予定です。

(T)

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