プロジェクト保津川

祇園祭山鉾巡行

2008/07/17

Photo

今日は祇園祭の山鉾巡行でした。昨年とはうって変わって夏の日差しの中の巡行となりました。

朝、各鉾町を出発した32基の山鉾は、お昼過ぎから続々と新町通を通ってそれぞれの町へと戻っていきます。古い町並みが残る新町通では、それこそ触れるような近さを巨大な鉾が通り過ぎていきます。朝の出発の時の晴れやかな雰囲気とはまた違い、帰ってきたなあ、お帰りなさい、という安堵感、そしてゴールまでもう少しというラストスパート、そういうなんともいえない雰囲気が混ざり合った独特の雰囲気がまたいいものです。

ところでこの写真の南観音山、「後の祭」のしんがりを務める山ですが、ここの町のみなさんが5月に丹波と京都の境にそびえる愛宕山にお参りし、お囃子を奉納されていることは意外と知られていません。

「あたごさん」の名で京都や丹波の人々に親しまれている愛宕さんの山頂には、京都の町の守り神としておよそ1300年前に創建された愛宕神社が山頂にあり、古くから火伏せの神様として親しまれてきました。京都やその周辺の地域の家の台所にはこの神社のお札がたいてい貼ってあるのでご覧になった方も多いのではないでしょうか。

鉾町のみなさんは5月に「愛宕山詣り」として、お囃子の道具を担いで登り、お祓いを受け、お囃子を奉納して祭の間の火の無事をお祈りされます。その由来はよくわかっていませんが、長い歴史の中で何度も大火の被害に遭い続けてきた南観音山ならではの行事です。

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おそらくは、多くの山鉾に用いられている材木は丹波の山々から切り出され、保津川の筏で運ばれてきたものでしょう。今では、それがどの山鉾に、どの程度残っているのか見当もつきませんが、こういう京都の町の文化を人知れず保津川も支えてきたのだろうなぁ、と思いながら、来年も、再来年もずっとこの祇園祭を迎えることができますように、と願うのでした。

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