プロジェクト保津川

日吉町の大堰川に60年ぶりに筏が復活!

2009/08/14

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先週末8日、保津川の上流、南丹市日吉町の大堰川に70年ぶりに筏が復活しました!

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今回行われた筏流しは、南丹市八木町のNPO森林・環境ネットワークのみなさんが子供達を対象に行われている「森の学校」の事業の一環として行われたものです。なんと、材木の切り出しから子供達の手で行われ、筏に組み上げられたものです!この筏の製作や筏流しは、保津川下りの船頭さんでもあるプロジェクト保津川の河原林理事がボランティア・スタッフとして参加し、伝統的な筏の組み方に子供達と一緒に挑戦しました。

上の写真は、日吉町の小道津(ことづ)と呼ばれる場所をスタートした筏、「津」という文字が入ることからもわかるように、かつては桂川の水運の拠点として栄えていた場所です。このあたりの桂川は大堰(おおい)川、あるいはさらに古い世代の方は世木(せき)川と呼ばれています。日吉町一帯や上流の京北町から切り出された材木は、筏に組まれてこの川を下って京都や大阪まで運ばれました。

このあたりでの筏流しが途絶えたのは、この上流に世木ダムが完成して川の流れが分断された昭和26年ころのことだといいます。とすると、この場所を筏が下るのは60年ぶりのこととなります。

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川面を気持ちよく進む4連の筏。ボランティア・スタッフとして参加した学生も、筏組見に挑戦するのは初めての経験。本当に浮かぶのか、半信半疑だったそうですが、改めて昔の人の技術に感心していました。

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間伐材の筏で川下り
南丹 保津川遊船の船頭が手引き

間伐材のヒノキを使った筏(いかだ)で子どもたちが川下りを体験するイベントが、京都府南丹市日吉町の桂川でこのほど開かれた。

同市の住民団体「NPO森林・環境ネットワーク」が山林や川に親しむ子どもを増やそうと企画。亀岡市の元筏師に教わったメンバーが、近くの山から切り出したヒノキを使って長さ約3メートルの筏を4枚組んだ。

川下りには、南丹市や亀岡市の小学生約20人が参加。午前中に川で安全講習を受けた。午後から、水に浮かんだ筏に「うわ、沈む」とおっかなびっくり乗り込み、静かな流れの中へ。保津川遊船企業組合の船頭の手引きで元気にパドルをこぎ、約500メートル下流まで川下りを楽しんだ。

(2009年8月10日 京都新聞)

この筏下りのもようは京都新聞でも紹介していただきました。こんなにたくさんの子供達が乗ってもちゃんと浮かんで、川を下っていく筏に、当たり前と言えば当たり前ですが、私も感動しました。ちなみに材木を連結するのに使った「カン」という金具は、以前にもこのブログでも紹介しましたが、亀岡にただ一人残った鍛冶屋さんに、これまた60年ぶりに作っていただいたものです。言ってみれば、筏とカン、ともに60年の時間を越えての復活です。

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無事にゴールに到着して、スタッフの手を借りて筏を降りる子供達。みんな、最高の笑顔でした。近くで遊んでいた、地元の子供達も「乗せて、乗せて~」とやってきて、楽しそうに筏に乗っていたのも印象的でした。

当日の様子は、森林環境ネットワークのブログでも紹介されていますので、ご覧下さい。

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今回、ボランティア・スタッフとして駆けつけたプロジェクト保津川の河原林理事と学生スタッフ。最後に記念写真、ということで、筏の上でジャンプして川に飛び込みました。暑い中、子供達に最高のプレゼントになったことでしょうね、お疲れ様でした!

さて、来月9日はいよいよ保津川の筏流し復活です。ちなみに今回の子供達が組んだ筏も、保津峡を下る筏に連結される予定になっています。9月の筏も着々と準備が進んでいます、こうご期待!

(H)

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