プロジェクト保津川

保津川筏復活プロジェクト2011「いかだにのってみよう!!」が開催されました(後篇)

2011/10/05

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さあ、保津川筏復活プロジェクト2011「いかだにのってみよう!!」のはじまり、はじまり♪

約250名の親子連れやお孫さんを連れたおじいちゃん、おばあちゃんでにぎわいました。

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青い空に白い雲。もう9月というのに夏空に恵まれた保津川。

夏日を思わせるような気温の中、いよいよ「いかだにのってみよう!!」が始まります。

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筏3連、約12mの筏。一つの筏に2~3名ずつ乗って、いざ保津川へ。

岸から離れると、筏がスッと沈み込み、川の水が足元へ。川の流れがなんともくすぐったいような、心地よいような・・・。足だけで川面に浮かんでいるようなこの浮遊感!筏でしか体験できません!!

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筏を知らない世代も初筏にちょっと戸惑いながらも、体いっぱいに筏を、保津川を受け止めて・・・。おおっ!!筏の1200年の歴史の中で、初の女筏師誕生か!なんとも真剣に棹さす姿!!

「そんなあなたにぃ~♪ほれちゃいましたぁ~~♪♪」(笑)

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保津川下りの舟と保津川筏の夢の共演。

かつての筏は12連!約50mの長さ!!保津川下りの舟が約12mですから、保津川筏の雄大さがわかりますね。

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うだるような暑さに、かき氷コーナーは大盛況!

昔ながらの手回しのかき氷機。今のかき氷機は氷を砕くような感じですが、これは、かんなで削っているような感じ。氷のきめ細やかさが違います。味もめっちゃうまい!!

長蛇の列!!実はこっちのほうが盛り上がってたりして(笑)

約200人分の氷があっというまになくなりました(感謝)

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筏の歴史が学べる展示や関係団体の紹介ブースも大盛況!

遊びながら学べる!かき氷食べながら学べる(笑)!!

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おおっと、京筏組のご意見番(笑)鍛冶の片井さん再登場!どんなときでも地下足袋で登場されるところがむかしの職人の心意気ですね。麦わらもちょっとウエスタンになっているところもかっこいい!!今回の筏はどんな乗り心地だったでしょうか?

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今回最年少?の筏師登場!

船頭カメラマンに家族そろってハイ・ポーズ♪

「ぼくは~、こどもたちの笑顔を撮影することが~大好きです」

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筏イベント「いかだにのってみよう!!」も大盛況に終わりました。

参加者のみなさんが、怪我もなく、楽しく筏師体験できたこと、ほんとうによかったです。

関係者の皆さんで記念撮影。関係者の笑顔が今回のイベントの楽しさを表わしていますね。

「自分たちも楽しまなきゃ、参加者も楽しくない!!」

今回は、京都学園大学、同志社大学など、学生パワーに助けられました。学生の笑顔に励まされ、笑顔に癒されました。みんな!どうもありがとう!!来年もよろしくたのむよ!!!来年も学生パワーに負けないよう、おっさんパワー全開でがんばるでぇ~

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多くの参加者を楽しませてくれた筏たち。無事、文化資料館へ運ばれます。南丹運送さん、ありがとうございます。

しかし、ここからが大変な作業!船頭チームで作業に入ります。

「つくるは易し、ばらすは難し!」

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手斧(先は刃、後は金槌)で器用にカンと藤つるを外していきます。

先で藤つるを切り、後でカンを左右からたたきながらゆるめて抜いていきます。

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筏よりはずされた藤つるたち。一見もう用を足さないごみのように見えますが、さにあらず。これにも新たな使い道があるのです。

なにかわかりますか?

そうです。焚き物!燃料になるのです。

今のような化石燃料のない時代、山の恵みは、食糧や建材だけではありませんでした。丹波の山々から多くの薪・炭等の燃料が筏の上に乗せられ運ばれました。そして、筏を組む時に使われた藤つるも大切な燃料となったのです。

かつて嵯峨の貯木場には、解体後に出るネソ(マンサクの木をあぶってねじったもの。藤つる同様ロープの役目をした)や藤つるが山積みされていたそうです。それを山林をもたない(=燃料資源をもたない)町の人々はこぞって貰い受けに来ていたそうです。

この光景を見てきた元筏師・上田潔さんは言います。

「筏の伝統技術を伝えることも大切やけど、ものを大切にする心を伝えることがもっと大事なことですな」と。

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筏の解体も終わり、掃き清められる筏の解体場。船頭衆はこの時をもって、安堵の心となります。

さて、今回の筏イベント「いかだにのってみよう!!」はいかがでしたでしょうか?

筏の試乗体験は、私が長年思い描いていたことでした。しかし、言うは易し!これまで約5年間、筏組みをマスターし、保津峡の急流を下り、時には台風で中止を余儀なくされたりと、年に1,2回しかない筏流しの経験では、なかなか筏の試乗を一般の方に開放することは難しく思えました。

しかし、今回、長年の経験が大きく花開いたと思います。いろいろな団体、いろいろな方々と関わり、長年のみなさんのご理解とご協力があったからこそ、素晴らしいイベントになったのではないかと自負しております。

来年も同様、保津川での筏の試乗会を考えています。同様のイベントを繰り返すことで、保津川の名物イベントになっていけばいいなぁと思っています。

みなさん、ご期待ください。

(自分への戒めも込めて)

人は一度成功すると、自らを過信し、より大きなもの目移りし、大胆になっていきます。しかし、自然を相手にするものは、決して自然に対し、大胆になってはなりません。

元筏師の方々がそうであったように、自然を相手しながら暮らしていた先人達がそうであったように、自然に畏怖しながら、自然を受け入れ、自然に生かされていく。

筏、それは、先人たちの思いや知恵が連なり、流れているのです。

P.S.今回筏に残念ながら乗れなかった方々へ

今年は、もう一回、筏の試乗会を企画しています。

時は10月26日、水曜日。場所は嵐山・渡月橋上流。詳しくはこのブログ等でお伝えしますので、ご期待ください。

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