プロジェクト保津川

麦秋

2008/05/31

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保津川流域、八木や亀岡では麦が収穫の季節を迎えました。

昔は米の裏作として、各地で麦が生産されていました。今では転作作物として、ビール大麦などが生産されています。一面が黄金色に輝く夕景は、まさに「麦秋」という言葉がぴったりです。

先日、保津川下りの大ベテランの船頭さんに聞き取り調査に伺ったとき、麦の話になって、こんな話を教えてもらいました。

三島由紀夫の「金閣寺」で有名な、金閣寺の放火事件。若いお坊さんが放火して、金閣が全焼した有名な事件です。

そのお坊さんのお母さんは、舞鶴の人で、自分の息子が大変なことをしてしまったと、金閣寺へ謝りに行かれたそうです。その帰り道、保津峡の谷あいで、山陰本線の汽車のデッキから峡谷へ身投げして自殺されたそうです。

それを鮎釣りをしていた人が見つけて、保津川下りの舟で亡骸を運びに行かれたそうです。それが、麦踏(麦の脱穀)をしていた、ちょうど今頃の話やったなあ、とお話されていました。

時代は変わっても、季節の移ろいは色々なことを私たちに思い出させてくれます。

プロジェクト保津川 原田

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