プロジェクト保津川

ジャンボタニシ

2008/07/20

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昨日のアユモドキ救出作業の記事で、用水路の壁面にピンク色の物体が点々と付いているのにお気づきになったでしょうか?これは、ジャンボタニシの卵です。

ジャンボタニシ、正式名はスクミリンゴガイという巻貝で、中南米原産の外来種です。大きいものでは殻径が8cmにも達するものもいるそうですが、日本の在来種であるタニシとは類縁関係はない、別の種類です。

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日本には1980年ごろに台湾を経由し食用として輸入されました。一時は全国で盛んに養殖されていたようですが、それほどの需要がなかったことからほとんどで廃業となって放棄されたり逃げ出したりしたものが野生化したといわれています。原産地は中南米ということで、日本の冬は越せないと考えられていましたが、容易に耐寒性を獲得し各地で定着していきました。また、イネやレンコン、イグサなどへの食害が深刻化し社会問題となっている地域もあります。

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さて、そのタマゴはまるでフルーツのように見えます。メスは初夏から秋にかけて、水際から50cmほど這い上がり、稲などの茎や水路の壁、あるいは杭などあらゆる場所に卵塊を産み付けます。表面はワックスによって乾燥や雨から守られていて、触ると皮膚の弱い人はかぶれてしまうこともあるそうです。

ジャンボタニシは水生の貝ですが、湿ってさえいれば陸上を移動することも可能で、エラ呼吸のほか、空気呼吸の出来る呼吸管も備えているそうです。そういう強い生命力で、他の貝が生活できないような場所でも適応し、どんどんと生息域を広げていったのでしょう。

近年では、有機農法のひとつとして水田の推進を極端に浅く保って、この貝に雑草のみを食べさせる「ジャンボタニシ農法」というものもあるそうですが、除草剤を使わないという点ではいいのですが他に逃げ出さないような厳重な管理をお願いしたいものです。

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