プロジェクト保津川

タイの竹筏

2008/08/24

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タイ南部のリゾート地、プーケット島のすぐ北、パンガー県カオラックはごく最近、観光客が訪れるようになった地域です。この周辺は、まだまだ旅行者も少なく、3つの国立公園が広がる一帯では自然のままのビーチや山々、緑の生い茂る渓谷、マングローブの林など、熱帯地方独特の風景が広がっています。そんな環境の中に、最近、注目を集めている竹筏(Bambooraft)があると聞き、出かけてきました。

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深いジャングルが広がるこの地域では、昔から村人たちは、道が整うまでずっと竹で作った筏を移動手段として、また輸送手段として利用していました。今回乗る筏は、保津川流に言うと「1連」の筏。「座席」や「手すり」になるように上手に組まれていますが、基本的に下半身はずぶぬれになります。それもまた楽しいのです!

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豊かな自然に囲まれてゆったりと流れる川の上は涼しくリラックスするにはもってこいです。いかだの上で器用に操縦する船頭さんの腕前もまた見事です。時には、岸辺で村人にも出会い、なかなか楽しいものでした。

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筏を操るのもこの辺りの村の人。農業の傍ら、副収入を得るために昔からの竹筏を観光用にアレンジして大成功、というのも、どこか保津川と似ていますね。

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筏の材料となる竹は川べりにたくさん生えています。日本の竹と違って一か所から放射状に生える、ちょっと面白い生え方です。

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もともとは深いジャングルだった一帯は今はゴムの木やヤシの農園に姿を変えていますが、川べりは昔のまま。時には頭上を木が覆っています。そんな中で上を見上げると、大きなヘビがお昼寝中だったり、宝石のような、美しいトンボが飛んできたり、と飽きません。

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ゴールは農園の中のコテージ。川を眺めながらタイ料理 を楽しみます。
自分たちがたった今まで下ってきた川を眺めながら食事を取れる、というのもいいものですね。

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川をくだってきた筏は、エンジン付きのウインチで引き上げられてピックアップトラックにつながれたトレーラーで上流に運ばれていきます。

保津川は、筏は1300年前から、舟も400年という長い歴史があります。筏は残念ながら途絶えてしまい、今、復活を目指していますが、舟は時代の移り変わりとともに見事に観光資源として生き続け、自然環境を「開発」しない「観光」として成功しました。最近は環境意識の高まりとともに、あるがままの自然を楽しむ「エコツアー」が人気を集めていますが、そういう意味では保津川はエコツアーの大先輩といえるのではないでしょうか。保津川が経験してきたことを、これからは単なる観光地ではなく、世界の国々にこういう発展の仕方もあるんだ、ということをもっともっと発信できれば、と思いました。

(H)

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