2009/11/08

第24回定例清掃会が無事終了しました!

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昨日(7日)、第24回定例清掃会がJR保津峡駅直下の「鵜飼浜」で行われました。初めての保津峡谷内での開催となる今回の定例清掃会は、気持ちのよい秋空のもと、近畿一円から71人もの方にお越しいただき盛大に開催されました。

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この秋一番の濃い霧となった朝の亀岡市内の保津川のようす。「古浜」と呼ばれる辺りをいく朝一番の保津川下りの舟です。清掃道具を積んで保津峡駅へと向かう車から写したのですが、このあと峡谷に入ると、だんだんと霧が晴れていきます。「早起きは三文の得」といいますが、霧に包まれた真っ白な世界から紅葉の峡谷という、このドラマチックな風景の移り変わりは朝早い舟に乗った人だけが見ることが出来る、船頭さんもお勧めの絶景ですよ!

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さて、今日の集合場所はJR保津峡駅。今回はcitiグループの社員のみなさんが世界同時にボランティア活動に取り組まれる「グローバル・コミュニティ・デー」の一環としてたくさんご参加いただきました。開会式では東京から駆けつけてくださったcitiの日本法人の役員の方が代表してご挨拶をしてくださいました。このグローバル・コミュニティ・デーでは、日本ではcitiグループの社員とその家族のみなさん1,100人以上が、全国で22のプログラムに参加されたそうです。

ちなみに、清掃活動としては東京の荒川や多摩川、沖縄の海岸、そして保津川の清掃が行われたということです。私たちも取り組んでいるゴミマップ制作のルーツともいういべき荒川の環境保全に取り組まれているNPOのみなさんとは、これまでにもNPOの会合などでご一緒させていただいてきたのですが、同じ日に同じプログラムを行っていることが、少しうれしくもありました。

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開会式の後、駅の下の河原に移動です。今回の清掃ポイントはその昔、源氏の始祖である清和天皇が鵜飼を楽しまれたことにちなんで名づけられた「鵜飼浜」です。

河原に降りるとさっそく清掃開始です。 まずは小さな谷川を渡って、上流の岩場へ移動します。ちなみに、この小さな谷川が京都市と亀岡市の境界、昔でいえば「山城国」と「丹波国」の、国境なんですよ!

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このあたりの保津峡は川幅が急に狭くなり、大きく川が曲がっているので台風の際には5m以上水位が上がることもあります。そのため、かなり高いところまでゴミが漂着していて、これまで十分な清掃活動が行えていなかった場所でもあります。草や木にからまったたくさんのビニール袋や、粉々になった発泡スチロールを一つ一つ取り除くのは、かなり根気の要る作業です。

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さて、今回の定例清掃では単なる清掃活動だけではなく、漂着ゴミの組成調査を始めて本格的に行いました。これは、「どこに、どんなゴミが、どれくらいあるのか?」を分析することを通じて、発生原因や漂着メカニズムを解明するために行ったもので、参加者のみなさんは調査カードに記入する人、ゴミを拾う人の4人1組になって、記録を集めてくださいました。

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ただ単にゴミを拾うだけでは、いつまで経ってもイタチごっこです。こういう調査によって得られたデータを積み重ねていくことで、発生原因に一歩ずつ近づき、有効な対策を立てることもできます。ただでさえ大変な峡谷での作業、ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。

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こちらのチームは、盗難されたものでしょうか、崖に捨てられてたバイクを力を合わせて引っ張り上げました。これがまた、重いのです。ほかにも台風の大雨で流されて、原型をとどめないほどにボロボロになった自転車や、タイヤといった「大物」も相変わらずたくさんありました。

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暖かな秋の日の下、清掃作業が続きます。満員のお客さんを乗せて次々に下ってくる保津川下りの舟からは、「ありがとう~っ!」と手を振っていただきました。実は、今回の定例清掃会にはいつも大きな力となっていただいている船頭さんチームは、仕事が忙しく参加できなかったのですが、その代わり、舟の上から応援していただきました。

それからもう一つ、実は朝の集合時に「プロジェクト保津川の青いノボリが目印です」とお知らせしていたのですが、いざ集合場所に到着してトラックに積んだ荷物のどこをさがしてもノボリは見つからず・・・。荷物の引き継ぎの時にどうやら忘れて来てしまったようで、急ぎ船頭さんに電話してみたら「ゴメン!さっき出発した舟に預けておいたから、受け取って!」とのことでした。そして、ちょうど清掃活動を始めたころにやってきた舟の船頭さんからノボリを岩場に投げてもらって、無事に受け取ることが出来たのでした。

清掃活動には参加できなくても、心は一緒、とでもいったらいいのでしょうか。こうしていろいろな人に支えてもらっているんだなあ、と、私たちも勇気づけられます。

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さあ、清掃会のあとはお楽しみのお茶とお菓子の振る舞いです。今回は、亀岡で採れたカキやクッキー、そして丹波大納言で作った水ようかんが参加者のみなさんにふるまわれました。このお菓子も、今回は仕事の都合で参加できなかったスタッフが、前夜のうちに用意しておいてくれたものです。

今回はせっかく大勢の方にお集まりいただいたのですが、残念ながら仕事の都合がつかずに私たちスタッフはギリギリの人数で対応せざるをえませんでした。至らない点も多々あったと思いますが、お越しいただいた皆さんに、少しでも感謝の気持ちが伝われば幸いです。

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最後に記念撮影です。亀岡や京都だけではなく、大阪や兵庫、奈良や滋賀、和歌山と、文字通り近畿一円からたくさんの方にお越しいただきました。ちなみにcitiグループの方の中には、東京から駆けつけてくださった方も!そして、今回初めてご参加いただいた亀岡のサークル「ひこばえの会」のみなさん、いつも大活躍のラフティング・インストラクターのみなさんや佐川急便亀岡営業所のみなさんもありがとうございました。個人で参加いただいたみなさんも、いつも本当にありがとうござます!

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今回の定例清掃会で回収したゴミは、20L入り土嚢袋に37袋になりました。また、バイクや自転車などもあり、その量の割には非常に重かったのが今回の特徴でした。また、品目調査では、個数をカウントしたのですが、発泡スチロール片が非常に多かったのも気になりました。みなさんに集めていただいたゴミのデータは大阪商業大学原田ゼミの学生さんたちが分析してくれることになっていますので、その結果はまたこのブログでご紹介したいと思います。

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解散後、スタッフは軽トラにゴミと資材を満載して山道を亀岡まで戻りました。途中、「柚子の里」で知られる水尾の集落を走るときには、窓の外からなんともいえない柚子のいい香りが漂ってきました。写真に写っている木に、黄色い実がたくさんあるのがわかりますか?これは全部、柚子なんですよ!

柚子風呂や名物の鶏鍋が美味しい柚子の里にも、ぜひ一度、お越しください!

(H)

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